本日は、Windowsの黒画面から復旧する手順とポイントについて紹介します。
Windowsパソコンの起動時に画面が真っ黒でカーソルのみが表示されるトラブルは、多くのユーザーが経験する問題です。この状況を解決する方法の一つが、セーフモードを使って問題の原因を特定し、修復することです。セーフモードはWindowsの最小限のドライバーとサービスのみでシステムを起動するため、通常の起動で発生するエラーやドライバーの不具合を回避しやすい環境です。ここでは、セーフモードでの確認手順と黒画面からの復旧方法について説明します。
1. セーフモードでの起動方法
黒画面のトラブルが発生した場合、通常の方法でパソコンを操作できないため、セーフモードへの起動が必要です。以下の手順でセーフモードに入ることができます。
- パソコンの電源を入れ、Windowsロゴが表示された直後に強制的に電源を切ります。この操作を3回繰り返すと、「自動修復」画面が表示されます。
- 自動修復画面で「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」を選び、「再起動」します。
- 再起動後に表示される画面で、数字の「4」を押して「セーフモード」を選択します(「5」を押すと、ネットワーク対応のセーフモードで起動できます)。
セーフモードで正常に起動できた場合、黒画面の原因は一部のドライバーや設定にある可能性が高くなります。
2. システムファイルのチェック
セーフモードで起動できたら、最初にシステムファイルの破損を確認しましょう。コマンドプロンプトを開き、「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押すと、システムファイルの破損が検出され、自動で修復される場合があります。システムファイルが原因で黒画面が発生している場合、これにより解決することが多いです。
3. グラフィックドライバーの確認とリセット
黒画面の原因としてグラフィックドライバーの問題が考えられる場合、セーフモードでデバイスマネージャーを開き、グラフィックドライバーの状態を確認します。デバイスマネージャーで「ディスプレイアダプター」からグラフィックドライバーを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。その後、パソコンを再起動することで、Windowsが自動的に標準のグラフィックドライバーをインストールします。これにより、ドライバーの不具合で発生していた黒画面の問題が解消されることがあります。
4. システムの復元を試す
システムファイルやドライバーの確認でも黒画面が解消しない場合、システムの復元を利用して以前の状態に戻す方法もあります。セーフモードで「システムの復元」オプションにアクセスし、黒画面が発生する前の復元ポイントを選択して復元を行います。これにより、設定やインストールしたソフトウェアが原因で黒画面が発生している場合、トラブルが解決する可能性が高まります。
5. 不要なスタートアッププログラムの無効化
セーフモードにて「タスクマネージャー」を開き、スタートアップタブから不要なプログラムを無効化することも有効です。不要なプログラムが多数起動されると、リソースの消費が増加し、黒画面トラブルを引き起こす可能性があります。無効化してから通常モードで再起動することで、改善が見られることもあります。
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セーフモードは、Windowsの黒画面トラブルを解消するための有効な手段です。システムファイルの修復やドライバーのリセット、システム復元など、セーフモードで実施できる手順を順に試していくことで、黒画面の原因を特定し、スムーズに復旧することができます。