USBメモリをフォーマットしますか とエラーが

こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。

小型で軽量なUSBメモリは、手軽にデータの受け渡しや持ち運びができる便利なツールです。パソコンのUSBポートに差し込むだけで使える手軽さも魅力ですが、「ポートに挿したとたんにエラーが出てしまい、対処に困った」というケースが発生することがあります。この記事では、USBメモリのエラーが何を意味しているのかを解説しつつ、エラーの対処方法についても紹介していきます。

USBメモリをフォーマットするってどういうこと?

「フォーマット(format)」という単語を見たり聞いたりしたことのある人は多いのではないでしょうか。まずは、USBメモリをフォーマットするとはどういうことなのかを解説します。

フォーマットとは?

パソコン用語でのフォーマットとは「初期化」を意味します。初期化とは、「機器を工場から出荷したときの状態に戻すこと」です。ユーザーが手に取る前のまっさらな状態になるため、フォーマットすれば内部に保存してあるデータはすべて消えてしまいます。もしも「内部のデータをすべて消去して空き容量を確保したい」というときには、フォーマットするのがもっとも手っ取り早いともいえるでしょう。しかしここで、「フォーマットと保存データの消去はどう違うのか」と疑問に思う人がいるかもしれません。

ファイルシステムとは?

フォーマットとはファイルシステムを適用する作業のことですが、それではこの「ファイルシステム」とは一体どういったものなのでしょうか。USBメモリなどの記憶媒体は、第一にデータを保存することを目的としています。ファイルシステムとは、データをファイルとして管理するために必要な機能のことです。ファイルシステムの働きによって、「パソコンからUSBメモリにファイルをコピーする」などの作業ができる、というわけです。そのため、USBメモリのみならずSDカードやHDD(ハードディスクドライブ)など、あらゆる記憶媒体に入っています。

また、ファイルシステムはいくつか種類があり、WindowsやMacといったOS(オペレーティングシステム)の種類やバージョンごとに対応するものが異なります。「Mac OSでフォーマットしたUSBメモリがWindowsのパソコンで使えない」といったことは、ファイルシステムの違いから起こる現象です。そのほかにも、テレビ番組を録画するレコーダーにつなげて使っていた外付けHDDをパソコンで使うには、一度フォーマットしなくてはなりません。これも、レコーダーとパソコンではファイルシステムが異なっているから、というのが理由です。

 

USBメモリの不具合(論理障害)

エラーの原因として考えられるのが「論理障害」です。「ソフトウェア障害」ともいいます。この場合、USBメモリ内部のファイルが破損している、ウイルスによってデータが破壊されているなどの原因が考えられます。パソコンに挿したUSBメモリは、「ハードウェアの安全な取り外し」のコマンドから取り外すことが推奨されていますが、それを無視して無理やり抜いたときに発生しやすい不具合です。特にファイルの書き込み中に抜いてしまうと、高い確率でデータが破損します。