SSDが壊れた

こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。

SSDが壊れてしまったとき、買い替えるしかないと考えてしまう人は多いでしょう。SSDはパソコン内部にあるので、素人が修復するのは一見難しそうに見えます。しかし、SSDに発生している障害が重くなければ、自分で修復することも可能です。

SSDのメリット

SSDは構造的に脆い部分がないため衝撃に強く、消費電力や発熱が少ないのが特徴です。消費電力が少ないということは、バッテリの長持ちにもつながります。また、データの読み書き速度がHDDよりも早く、作業音もほとんどありません。回転部分がないので摩耗せず、寿命が長持ちするのもうれしいポイントです。サイズに関してもHDDより小さくて軽く、さらにSSDはいろいろな形状が揃っているのも利点でしょう。そのおかげでパソコンの小型化が実現できているともいわれています。モバイルノートやタブレットなど、小さいサイズのパソコンにSDDは特に適しているのです。

 

HDDのメリット

HDDはSSDよりも安い値段で入手ができます。1ドライブで保存できるデータ領域がSSDよりも大きいため、容量単価はかなりお得といえるでしょう。故障の原因が深刻でなければ、データが失われた際に復旧させやすいのもメリットです。

SSDの障害の種類は?

SSDの障害は大きく分けると、3パターンあります。まず「物理障害」が挙げられます。これはフラッシュメモリなど、パソコンに内蔵されているハードウェアに問題が起きている状態です。物理障害は突然発生するケースが多いでしょう。物理障害が発生したときはSMART情報を確認し、SSDの内部状況を把握したいところです。ただし、Windowsの標準機能ではその内容を確認できないため、専用のツールを使用する必要があります。ツールは「CrystalDiskInfo」や「HDAT2」などが一般的です。「CrystalDiskInfo」は日本語のためわかりやすく、USB接続のハードディスク対応がされている点が便利でしょう。「HDAT2」はデータがコンパクトで動きが軽快なソフトとなっています。SMART情報を確認することだけが目的であれば、「HDAT2」で十分です。

次に、「論理障害」について説明します。論理障害とは内蔵されているデータが壊れることによって発生する障害です。フォーマットやデータ削除を失敗したり、SSDのフォルダ名やファイル名が破損したりすると発生します。要するにソフトウェア上のトラブルですので、ハードウェアに問題がない限りは復旧できる可能性が残っているといえるでしょう。パーテーションを修復したり、ファイルの復元をしたりすることでSSDを正常な状態に戻すことができるかもしれません。SSDのパーテーションが認識されているのであれば、1度フォーマットしてみてもよいでしょう。

最後に「ファームウェア障害」について説明します。ファームウェアはSSDを制御するためのソフトです。ファームウェア障害が発生してしまうと、データの容量が正しく計測できません。その結果、データ容量を実際よりも小さく認識するケースなどが起きます。ファームウェア障害はファームアップデートの失敗によってSSDが故障して発生する場合もあるでしょう。ファームアップデートをする際には、必ずバックアップを取るようにしてください。