SSDが壊れた

こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。

SSDが壊れてしまったとき、買い替えるしかないと考えてしまう人は多いでしょう。SSDはパソコン内部にあるので、素人が修復するのは一見難しそうに見えます。しかし、SSDに発生している障害が重くなければ、自分で修復することも可能です。

 

SSDの障害の種類は?

SSDの障害は大きく分けると、3パターンあります。まず「物理障害」が挙げられます。これはフラッシュメモリなど、パソコンに内蔵されているハードウェアに問題が起きている状態です。物理障害は突然発生するケースが多いでしょう。物理障害が発生したときはSMART情報を確認し、SSDの内部状況を把握したいところです。ただし、Windowsの標準機能ではその内容を確認できないため、専用のツールを使用する必要があります。ツールは「CrystalDiskInfo」や「HDAT2」などが一般的です。「CrystalDiskInfo」は日本語のためわかりやすく、USB接続のハードディスク対応がされている点が便利でしょう。「HDAT2」はデータがコンパクトで動きが軽快なソフトとなっています。SMART情報を確認することだけが目的であれば、「HDAT2」で十分です。

次に、「論理障害」について説明します。論理障害とは内蔵されているデータが壊れることによって発生する障害です。フォーマットやデータ削除を失敗したり、SSDのフォルダ名やファイル名が破損したりすると発生します。要するにソフトウェア上のトラブルですので、ハードウェアに問題がない限りは復旧できる可能性が残っているといえるでしょう。パーテーションを修復したり、ファイルの復元をしたりすることでSSDを正常な状態に戻すことができるかもしれません。SSDのパーテーションが認識されているのであれば、1度フォーマットしてみてもよいでしょう。

 

復旧ソフトを使う

復旧ソフトを使用すれば、修理の専門家に頼まなくても修復ができる可能性があります。ただし、復旧ソフトで対応できるのは消えたデータを復元させることだけです。物理的な故障が発生しているときは、復旧ソフトでは対応できません。WindowsにはSSDを修復するための機能がいくつかついています。まず、ファームウェアの更新を試してみましょう。動作していないSSDを右クリックで選択し、プロパティからハードウェアをクリック。すると、SSDのメーカー名が表示されるので、そのメーカーで指定されたアップデートツールをインストールしてください。アップデートツールを実行後、SSDのファームウェアバージョンが最新になっているか確認します。SSDの故障内容が軽微であれば、このアップデートをするだけで直ることも多いです。

WindowsにはSSDの不良セクタを調査して修復処理を実行するツールもついています。不良セクタを修復させれば、一部認識できなかったデータが読めるようになることもあるでしょう。「cmd.exe」を管理者として実行し、「コマンドプロンプト」の画面を開いてください。コマンドプロンプトで破損したSSDを指定し、CHKDSKを実行すれば不良セクタのエラー修復が行われます。SSDはドライバーの異常により認識しなくなることもありますので、ドライバーの更新をやってみるのもひとつの手です。デバイスマネージャーでディスクドライブを展開し、SSDを右クリックすれば、ドライバーの更新ができるはずです。