パソコンを使用していると、「画面がチラチラと点滅する」「急に真っ暗になって映らない」といったトラブルが起こることがあります。特にMacBookやDellなどのノートパソコンで多いこの症状は、内部のハードウェアや設定の問題が関係していることがほとんどです。ここでは、画面がちらつく・映らない原因と、ユーザーができる対策について詳しく解説します。
■よくある原因①:ディスプレイケーブルやヒンジ部分の接触不良
MacBookやDellのノートパソコンでは、画面と本体をつなぐ「ディスプレイケーブル」がヒンジ部分を通っています。長期間の開閉によってケーブルが摩耗・断線しかけると、画面がチラついたり、角度によって表示が乱れることがあります。
特に、「角度を変えると一瞬映る」「特定の位置でだけ正常に見える」といった症状が出る場合は、ケーブルの接触不良の可能性が高いです。
対策:
ヒンジ部分を強く動かさず、同じ位置で安定しているか確認しましょう。それでも改善しない場合は、ケーブル交換修理が必要になることがあります。
■よくある原因②:グラフィックドライバーやOSの不具合
Windowsを搭載したDellノートでは、グラフィックドライバーの不具合が原因で画面が点滅することがあります。また、MacBookの場合はmacOSのアップデート後に互換性の問題で映像が乱れるケースもあります。
対策:
Windowsの場合、「デバイスマネージャー」からディスプレイドライバーを一度アンインストールし、最新バージョンを入れ直すことで改善することがあります。
MacBookの場合は、macOSを最新の安定版にアップデートするか、「セーフモード」で起動してドライバ関連の問題を切り分けるのが効果的です。
■よくある原因③:電源またはバッテリー関連のトラブル
電源不足やバッテリーの劣化によっても、画面表示が不安定になることがあります。特にMacBookでは純正ではない電源アダプタを使用している場合や、Dellで電源ユニットの出力が不安定な場合、画面が一瞬消えたりちらついたりすることがあります。
対策:
純正の充電器を使用しているか確認しましょう。また、ACアダプタや電源ケーブルに破損がないかもチェックしてください。充電なしでバッテリー駆動時に症状が悪化するようなら、バッテリー交換の時期かもしれません。
■よくある原因④:液晶パネルやバックライトの故障
長年使用したパソコンでは、液晶パネル自体の寿命やバックライトの劣化が原因でチラつきが発生することもあります。特に古いMacBook AirやDell Latitudeなどでは、バックライトの不点灯により「うっすら映るが暗い」といった症状も見られます。
対策:
外部モニターを接続して表示されるか確認してみましょう。外部出力が正常なら、内蔵液晶またはバックライトの故障が考えられます。この場合は液晶パネル交換が必要です。
■よくある原因⑤:マザーボードやGPUの不具合
重度のケースでは、マザーボードやGPU(グラフィックチップ)そのものの故障が原因の場合もあります。特に、熱や経年劣化で基板上のチップがダメージを受けると、画面が点いたり消えたりするような症状が出ます。
対策:
放熱ファンの清掃や内部の熱対策を行っても改善しない場合は、修理専門店で診断を受けましょう。マザーボードの交換やリボール修理が必要なこともあります。
■まとめ
MacBookやDellで発生する「画面がちらつく・映らない」トラブルは、ケーブルの断線やドライバー不良、電源トラブルなどさまざまな要因が関係しています。軽度の不具合ならドライバーの更新や接続チェックで改善しますが、ハードウェアの故障が疑われる場合は、早めの修理が安心です。
パソコンシェルジュ秋葉原店では、MacBookやDellをはじめとするノートパソコンの液晶交換・ケーブル修理・基板修復まで幅広く対応しています。
「画面がチラつく」「急に映らなくなった」などのトラブルは、放置せず専門店へご相談ください。