「朝起きたらMacBookの充電がゼロ…」「アダプタを挿しても反応しない」
そんな電源トラブルは突然やってきます。ですが、原因をタイプ別に切り分ければ、修理が必要か、自分で解決できるかを判断しやすくなります。今回は、MacBookの充電ができないときに確認すべきポイントを、MagSafeタイプとUSB-Cタイプに分けて解説します。
1. まずはタイプを確認
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MagSafeタイプ(2015年以前の多くのMacBook、MacBook Air、MacBook Pro):マグネット式コネクタで、充電中はLEDランプが点灯(オレンジ=充電中、グリーン=充電完了)。
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USB-Cタイプ(2016年以降のモデル):左右どちらのポートからでも充電可能。LED表示はなく、画面右上のバッテリーアイコンで確認。
2. MagSafeタイプで多い原因と見分け方
ケーブル断線やアダプタ故障
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ランプが点灯しない場合は、ケーブル内部の断線やアダプタの不良の可能性が高いです。
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他のMacBookでアダプタを試すか、別のアダプタで自分のMacBookを試すと切り分けできます。
コネクタ部の汚れ
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MagSafe端子部分にホコリや金属粉が付着すると通電不良が起きます。
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エアダスターや柔らかいブラシで掃除すると改善することがあります。
バッテリー自体の劣化
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アダプタを挿しても電源が入らない場合、バッテリーが完全に劣化している可能性があります。
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「このMacについて」→「システム情報」→「電源」でバッテリー状態を確認可能。
3. USB-Cタイプで多い原因と見分け方
ケーブル・アダプタの規格不足
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USB-Cケーブルには充電専用やデータ転送専用があり、すべてが高出力充電に対応しているわけではありません。
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純正ケーブルか、60W以上対応のPD(Power Delivery)ケーブルを使用しているか確認しましょう。
ポートの接触不良
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USB-Cポートはホコリやゴミが入りやすく、奥で接触不良を起こすことがあります。
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ライトを当てて中を確認し、異物があればエアダスターで除去。
左右ポートの使い分け
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モデルによっては、左右のポートで充電速度や機能が異なります。片側で反応がない場合は反対側で試しましょう。
4. タイプ共通の原因
SMC(システム管理コントローラ)の不具合
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SMCは充電や電源管理を制御しており、不具合が起こると正常に充電できなくなります。
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Intel Macの場合:電源オフ→Shift + Control + Option + 電源ボタンを10秒押す→電源オン。
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AppleシリコンMacの場合:電源オフ後、30秒程度放置すると自動的にリセットされます。
OSやファームウェアの不具合
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macOSのアップデート後、一時的に充電が制限される場合があります。
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最新の安定版にアップデートし、不具合が解消されるか確認。
高温による充電停止
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内部温度が高すぎるとバッテリー保護のために充電が止まります。
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冷却してから再度接続してみましょう。
5. 自分で解決できない場合は…
ケーブルやアダプタを交換しても改善しない場合、ロジックボード故障や充電回路の不具合など、内部修理が必要です。
特にUSB-Cタイプでは、ポート自体の基板への半田付けが外れる事例もあり、分解修理が必要になることがあります。
パソコンシェルジュ秋葉原店では、MagSafe・USB-Cいずれのタイプも充電不良診断から修理まで対応可能。純正パーツ交換や基板修理も可能なので、大切なMacBookを長く使い続けられます。
「充電できない」を放置するとバッテリーが完全放電して起動すらできなくなるため、早めの対応をおすすめします。
買い替える前にご相談ください。皆様からのお問い合わせお待ちしております。