こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。
大切なデータを取り戻すために知っておきたい対処法
ある日突然パソコンが起動しなくなった。パソコンに水をこぼして壊れてしまった。パソコンから変な音がしている。パソコンを長く使用していると一度は重大なトラブルに遭遇します。大切なデータをたくさん保存しているパソコンが突然壊れると焦ってしまいます。パソコンが壊れてしまったからもうデータは取り戻せないとあきらめる前にデータを救出できる方法があります。
パソコンが故障してもHDDは救出できる?
突然パソコンが動かなくなってどうにも直せない場合にはバックアップをとっていないと大切なデータが失われてしまいます。しかし、故障の状態によってはパソコンが動かなくても、データを保存しているHDD(ハードディスク)から取り出せるデータを救出できます。
データ復旧の確率は50%程度
パソコンの状態によってさまざまですが、HDDから自分でなんとかデータを復旧(コピー)できる可能性は50%程度と考えられています。確率が高いと思うか低いと思うかは人それぞれですが、自力で復旧しようと努力しても半数は復旧が難しいということを認識しましょう。
自分でデータ復旧ができるかどうか
自分で壊れたパソコンのHDDからデータを復旧できるかは壊れている状態によってほぼ決まります。HDDが壊れた状態には大きく論理障害と物理障害に分けられます。論理障害はシステムに不具合が生じてデータの読み書きができなくなった状態を指します。物理障害はHDDの構造に不具合が生じてデータが読みだせない状態を指します。
論理障害の場合
パソコンは保存されているデータを読み書きして動作しています。使用している中でデータの書き込みに失敗したり、読み書きを制御するシステムに不具合が起きると正常にデータの読み書きが行えなくなります。このようにパソコンのデータ上のトラブルによってパソコンが使えなくなる状態を論理障害と呼びます。
物理障害の場合
HDDは簡単にいうと超高速で回転する円盤にアームが動いてデータの読み書きをしています。HDDが回転しているときに強い衝撃を加えたり、強制シャットダウンなどで突然止まると円盤に傷をつけたり、アームが動かなくなったりします。また、長年使用していると回転軸やアームの駆動部などが消耗してパソコンから異音や異臭がするようになります。
データが復旧できなくなるNG行動
HDDのデータ復旧は初期対応がなによりも大切です。初期対応を誤るとデータ復旧の可能性はどんどん低くなります。故障した直後に修理を頼むと比較的安価に済む障害でも、自力で復旧を試みようと動作させていると障害が重くなります。最終的に修理を依頼した場合に高額な修理代金になることも少なくありません。
何度も再起動する
パソコンが正常に動作しない場合に再起動すると不具合が解消することはあります。しかし、正常に起動できない状態を繰り返す、パソコンから異音がする、突然電源が切れるなどの症状があるときにはHDDに障害が起きています。
通電し続ける
物理障害を起こす手前の異音がする状態や異臭がする状態を放置して通電し続けるとHDDが壊れます。