GPUが故障したときの症状

こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。

パソコンの調子がよくないときに、原因のひとつとして、画像を描画するために使われているGPUの故障があげられます。GPUが原因でパソコントラブルが発生したときにはさまざまな症状が出るため、別の原因と混同してしまうことも少なくありません。

GPUとは

「GPU」とは「Graphics Processing Unit(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)」の略で、画像描写を行うためのプロセッサのことを指します。一般的には「グラフィックチップ」などとも呼ばれています。オフィスや家庭で使う一般的なパソコンでは、CPUに内蔵されていたり、マザーボードと一体になっていたりすることがほとんどです。そのため、パソコンを選ぶときにGPUそのものの性能を意識することはあまりないかもしれません。

故障する前に起こりやすい前兆

GPUが故障する前兆としてわかりやすいのは、画面にノイズが出る、3Dグラフィックが正常に描かれない、画面の色がおかしいなどの画面の症状です。ノイズは限られた範囲に出ていたものがだんだんと広がり、出る時間も長くなることが多く、作業に支障が出ることもあります。また、一瞬画面が真っ暗になる、キーボードやマウスの入力で誤作動が起こるといった症状も見られます。さまざまな動作が不安定になるため、場合によってはこの時点でGPUの不調だと気づくのは難しいかもしれません。モニターや入力デバイスの故障と区別をつけることが難しい場合があるからです。さらに、グラフィックボードを搭載しているパソコンでは、ボードに組み込まれている冷却ファンが動かない、異音や大きな音がするといった症状が出ることがあります。

GPUに不具合があるときの代表的な症状を紹介しましたが、ほかのパーツが壊れたときも似たような症状が出るため、これだけでGPUの故障と特定することは困難です。修理をする前に本当にGPUの不調が原因かどうかを確かめてみましょう。

GPUを取り外してみる

確認方法としてもっとも手っ取り早いのは、GPUを取り外してみることです。グラフィックボードを組み込んでいるパソコンであれば、グラフィックボードを外したうえでマザーボードに組み込まれているGPU(オンボードGPU)から出力する、別のグラフィックボードを取りつけてみるといった方法が使えます。グラフィックボードを取り外したことで症状が改善されれば、原因がグラフィックボードにあることが判別できるというわけです。

デバイスマネージャーをチェックする

パソコンの画面が表示される状態であれば、一度デバイスマネージャーをチェックしてみましょう。デバイスマネージャーは「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」「システム」「デバイスマネージャー」と進むと確認することができます。「デバイスマネージャー」の中の「ディスプレイアダプター」から使用中のGPUを選択し、右クリックで「プロパティ」を表示させてみましょう。「全般」タブの「デバイスの状態」という欄に、「問題が発生しましたのでこのデバイスは停止しました」などというメッセージが表示されているときは、何らかのエラーが発生しています。問題なく動いているときは、「このデバイスは正常に動作しています」と表示されます。