パソコンを立ち上げようとしたときに、ロゴ画面から先に進まず再起動を繰り返してしまう…。特にDell製のパソコンでよく見られるトラブルのひとつが「BIOS起動不良」による再起動ループです。突然の症状に戸惑う方も多いですが、原因を理解し適切に対処することで、データを守りながら復旧につなげることができます。本記事では、BIOS起動不良の仕組み、主な原因、そして対応策について解説します。
BIOSとは何か?
BIOS(Basic Input/Output System)は、パソコンを起動する際に最初に動作する重要なプログラムです。
具体的には、ハードディスクやSSD、メモリ、CPU、グラフィックカードなどのハードウェアを認識し、OS(Windowsなど)を起動するための準備を行います。
もしこのBIOSに不具合が生じると、Windowsが立ち上がる前にパソコンが停止、あるいは再起動を繰り返す「起動不良」状態に陥ります。
Dellで起こりやすいBIOS起動不良の症状
-
Dellロゴが表示された後、再起動を繰り返す
-
BIOS設定画面に入れない
-
黒い画面のまま止まる
-
ビープ音(警告音)が鳴る
これらは「ハードウェアを正しく認識できていない」「BIOS自体が破損している」など、深刻なトラブルのサインである場合が少なくありません。
主な原因
1. BIOS設定の破損
電源が突然落ちた場合や、誤った設定変更によりBIOS情報が破損することがあります。
2. ハードウェアの不具合
特にメモリやストレージ(HDD/SSD)の接触不良や故障が、起動不良を引き起こす要因となります。
3. BIOSアップデート失敗
Dellのサポートから配布されるBIOSアップデートが途中で中断されると、起動不能になるケースがあります。
4. 周辺機器の影響
USB機器や外付けHDDなどが干渉して起動できないこともあります。
自分でできる対応策
1. 周辺機器を外す
USB機器や外付けストレージをすべて外し、最小構成で起動を試みます。
2. CMOSクリア
マザーボードのボタン電池を外して数分放置することで、BIOS設定を初期化できます。
3. BIOSリカバリー
Dell製品には「BIOS Recovery」という機能が搭載されている場合があります。電源投入時に特定のキー(Ctrl + Escなど)を押しながら起動し、BIOSを復旧できることがあります。
4. セーフモード/診断ツールの利用
Dellは内蔵診断(ePSA)を搭載しているため、F12キーで起動メニューを開き、ハードウェア診断を行うと原因が特定できる場合があります。
放置は危険!データ喪失につながることも
BIOS起動不良を放置すると、症状が悪化してデータ復旧が困難になるリスクがあります。特に業務用PCや個人の大切な写真・資料を保存している場合は、早めの対応が必須です。
専門業者に依頼するメリット
-
データを残したまま復旧が可能
-
BIOS書き換えやチップ交換など専門的な作業に対応
-
ハードディスク/SSDの状態も同時にチェックしてもらえる
秋葉原にある当店「パソコンシェルジュ」でも、DellのBIOS起動不良修理やデータ救出のご依頼を多くいただいております。再起動ループが発生した場合は、自己判断で何度も電源を入れ直す前に、まずはご相談ください。
まとめ
Dellで多発する「BIOS起動不良」は、設定破損やハードウェア不具合などさまざまな原因があります。再起動ループが発生したら、周辺機器を外す・CMOSクリア・診断ツールの実行などを試み、それでも改善しない場合は早めに専門業者へ相談することが大切です。
データを守りながら安心してPCを使い続けるために、トラブル発生時には放置せず、確実な対処を心がけましょう。
👉 DellのBIOS起動不良や再起動ループでお困りの方は、秋葉原「パソコンシェルジュ」までお気軽にお問い合わせください!