本日は、BIOSって何?パソコンの起動不良時に役立つ基本操作について紹介します。
パソコンの起動時にトラブルが発生したとき、「BIOS(バイオス)を確認してください」と言われた経験はありませんか?
BIOSはパソコンの基礎的な制御プログラムで、起動時の最初の動作を司る非常に重要な部分です。今回は、BIOSの役割や起動方法、起動トラブル時にチェックすべきポイントをわかりやすく解説します。
BIOSとは何か?
BIOSとは、「Basic Input/Output System」の略で、パソコンの電源を入れた直後に最初に動作するプログラムです。OS(WindowsやMacなど)を立ち上げる前に、メモリやストレージ、キーボードなどの基本的なハードウェアが正常に機能しているかをチェックし、起動の準備を行います。
つまり、パソコンの“司令塔”のような存在であり、ここに異常があると、Windowsが起動しなかったり、黒い画面のまま止まってしまったりするのです。
BIOSの起動方法
BIOSは、電源を入れた直後に特定のキーを押すことで起動できます。メーカーや機種によって異なりますが、主に以下のキーが使われます:
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【Delete】キー
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【F2】キー
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【F10】キー
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【Esc】キー
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【F12】キー(起動メニュー経由でBIOSに入る)
パソコンの電源を入れてすぐに、これらのキーを数回押すことでBIOS画面が表示されます。タイミングが重要で、Windowsロゴが出てしまうと遅いため、電源投入と同時に連打するのがポイントです。
BIOSで何ができるの?
BIOS画面では、次のような設定や確認ができます:
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起動ドライブの順番(SSD、HDD、USBなど)の設定
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メモリの認識状況
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CPUやファンの温度確認
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セキュリティ関連設定(パスワードロックなど)
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ハードウェアの診断(一部機種のみ)
たとえば「SSDが認識されていない」場合、BIOSで確認すれば接続不良や故障がわかることがあります。
起動しないときのBIOSチェックポイント
パソコンが起動しない場合、以下の点をBIOSでチェックしてみましょう:
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ストレージ(HDD/SSD)が認識されているか
→ 認識されていなければ、ケーブルのゆるみや故障の可能性あり。 -
起動順序が正しいか
→ USBメモリや外付けHDDが優先になっていると、Windowsが起動しないことがあります。 -
メモリやCPUの温度異常がないか
→ 冷却ファンが止まっているなどの異常が確認できる場合もあります。
BIOSは慎重に扱おう
BIOS設定の変更は、パソコンの動作に大きく影響を与えます。間違った設定をしてしまうと、さらにトラブルが悪化することもあるため、変更する場合は専門知識が必要です。不安な方は、修理店や詳しい人に相談しましょう。
BIOSは、パソコンの最も基礎的な部分を管理する重要なシステムです。突然の起動トラブルや不安定な動作に直面したとき、まずはBIOSを確認することで、原因を絞り込む手がかりになります。正しい知識を持って、トラブル時にも落ち着いて対応しましょう。