Surfaceシリーズは軽量で持ち運びも便利なタブレット型PCとして人気ですが、「電源を入れてもSurfaceロゴで止まる」「起動が途中で止まってしまう」といったトラブルも少なくありません。この状態は、内部ソフトウェアの不具合やハードウェアの問題など、原因が複数考えられるため、焦らず順序立てて対処することが大切です。本記事では、Surfaceがロゴ画面から進まない場合の原因と対処法をわかりやすく解説します。
■Surfaceがロゴ画面で止まる原因
Surfaceが起動しない原因は大きく分けて「ソフトウェア」と「ハードウェア」の2つに分類できます。
1. ソフトウェアの問題
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Windowsアップデート失敗:アップデート中に電源が切れたり、インストールが途中で止まると、起動時にロゴでフリーズすることがあります。
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システムファイルの破損:アプリのインストールやウイルス、急なシャットダウンによってシステムファイルが壊れることがあります。
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ドライバーの不具合:最近追加した周辺機器やドライバーの不具合で、Surfaceが正常に起動できない場合があります。
2. ハードウェアの問題
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内部ストレージ故障:SSDが故障すると、SurfaceはOSを読み込めずロゴで止まります。
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メモリや基板の不具合:内部メモリやマザーボードの不具合も、起動停止の原因となります。
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バッテリー・電源関連のトラブル:バッテリーが完全に放電している、または電源回路が故障している場合も起動できません。
■家庭でできる初期チェック
まずは簡単に試せる方法で、ソフトウェアや電源周りの問題を切り分けます。
1. 強制再起動
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「電源ボタン」を約30秒間長押しし、完全に電源を切ります。
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その後、再度電源を押して起動を試みます。
2. 電源周りの確認
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ACアダプターが正しく接続されているか確認
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別のコンセントで充電してみる
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充電ランプが点灯するかをチェック
3. 外部機器の取り外し
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USB機器やSDカードなど周辺機器をすべて取り外す
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起動時に外部機器が原因で止まっていないか確認
■トラブルシューティングのステップ
家庭でのチェックで改善しない場合は、以下の順で対処すると効率的です。
1. Surface回復環境を起動
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電源を切った状態で「音量アップ」ボタンを押しながら「電源ボタン」を押す
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Surfaceロゴが表示されたら「音量アップ」を離す
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「オプションの選択」画面が表示されたら、トラブルシューティングや初期化、システム復元を実行
2. セーフモードで起動
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Windowsが起動しない場合、セーフモードで起動して不要なアプリやドライバーをアンインストール
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更新中に不具合が起きた場合、セーフモードから更新を取り消すことも可能
3. USB回復ドライブの作成と使用
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別のWindows PCで回復USBを作成
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Surfaceに挿入して起動し、システムの修復やリカバリーを実行
■修理・サポートが必要なケース
上記の操作で改善しない場合は、ハードウェアに原因がある可能性が高くなります。特に以下の症状は専門店での診断が必要です。
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回復環境でも起動しない
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USB回復ドライブでも修復不可
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電源を入れても完全に無反応
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起動中に異音や異臭がする
Surfaceは分解が難しく、自己修理はリスクが高いため、正規サポートや信頼できる修理店での対応がおすすめです。
■予防のポイント
起動トラブルを未然に防ぐために、日常的にできることも意識しましょう。
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定期バックアップ:OneDriveや外付けHDDに定期的にデータを保存
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Windowsアップデートのタイミング管理:電源接続中に更新する
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不要アプリやドライバーの整理:システムに負荷をかけない
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過度な熱を避ける:高温環境での使用は控える
■まとめ
Surfaceがロゴ画面で止まる原因はソフトウェアの不具合、ハードウェア故障、電源トラブルなど多岐にわたります。家庭でのチェックや回復環境での修復を試みることは可能ですが、改善しない場合は自己判断での修理は危険です。
パソコンシェルジュ秋葉原店では、Surfaceの起動トラブル診断から修理まで対応しています。突然起動しなくなった場合でも、プロに任せることで大切なデータを守り、安全にパソコンを使い続けられます。