毎日使っているパソコンが「急に動作しなくなった」「電源が入らない」「フリーズする」といった不調に陥ると、すぐに修理を検討する方も多いでしょう。しかし、実際にはちょっとした設定やメンテナンスで改善するケースも少なくありません。今回は、人気メーカーであるLet’s note・Dell・HPのノートパソコンで不調を感じた際に、修理へ出す前にぜひ試していただきたいポイントをまとめます。
1. 電源が入らないとき
Let’s noteの場合
長期間持ち運びで使われることが多く、バッテリー接触不良や放電の不具合が原因で電源が入らないことがあります。
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バッテリーを一度取り外し、ACアダプターだけで起動できるか試す
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電源ボタンを長押し(約30秒)してリセットする
DellやHPの場合
海外メーカーのPCでは、静電気が溜まって起動しないケースがよくあります。
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ACアダプターとバッテリーを外して数十秒放電
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その後に再度接続し直す
これだけで起動することも多いため、まずは試す価値があります。
2. 動作が重い・フリーズする
Let’s note
長期間使用でホコリが内部に溜まり、排熱不足による熱暴走が発生しやすいのが特徴です。
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通気口の掃除をする
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放熱用の冷却台を利用する
また、SSD/HDDの空き容量不足もフリーズの原因になります。ディスクの整理や不要アプリの削除で改善する場合があります。
DellやHP
プリインストールされているソフトウェアが多く、バックグラウンドで動作するアプリが処理を圧迫しているケースが少なくありません。
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タスクマネージャーで不要な常駐ソフトを停止
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Windowsの高速スタートアップをオフにして動作を安定化
こうした設定変更で驚くほど快適になることもあります。
3. キーボードやタッチパッドが反応しない
Let’s note
持ち運びが多いため、内部ケーブルの接触不良が原因になりがちです。
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一度シャットダウンして放電後、再起動を試す
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外付けキーボードを接続して動作を確認
外付けで入力できれば、本体の接触トラブルの可能性が高まります。
Dell・HP
ドライバーの不具合で入力機器が認識されないケースも。
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デバイスマネージャーから該当デバイスを削除し、再起動して自動認識させる
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最新のドライバーをインストールする
4. インターネットにつながらない
ネットワーク系のトラブルもよく見られます。
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ルーターやWi-Fiの再起動を行う
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ネットワーク設定をリセットする(Windows設定から可能)
特にHPやDellでは、更新プログラム適用後にWi-Fiが途切れやすいこともあります。公式サイトから最新のネットワークドライバーを入れ直すと改善するケースが多いです。
5. 修理を検討する目安
上記の方法を試しても改善しない場合は、ハードウェア自体の故障が考えられます。
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電源を入れても全く反応がない
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画面が割れている、異音がする
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バッテリーが膨張してきている
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キーボードの半分以上が効かない
こうした症状がある場合は、早めに専門修理へ依頼するのが安心です。無理に使い続けると、他の部品まで損傷して修理費用が高額化するリスクがあります。
まとめ
Let’s note、Dell、HPはいずれも信頼性の高いPCですが、長く使っているとどうしても不調は発生します。修理に出す前に、
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電源リセットや放電を試す
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不要アプリやドライバーを整理する
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外部デバイスや設定を確認する
といった基本的なチェックを行うだけで改善するケースも多いです。大切なPCを少しでも長く使うために、まずは自分でできる対処法を試してみてください。それでも直らない場合には、専門の修理店に相談するのが安心です。