「マウスカーソルが動かない」「クリックが反応しない」──
Surfaceを使っていて、突然タッチパッド(トラックパッド)が効かなくなることがあります。仕事や作業の途中でこの症状が出ると非常に不便ですが、原因を整理すれば解決に近づけます。今回はSurfaceでよくあるタッチパッド不良の特徴と、他メーカーに多い入力不良との違いを解説します。
1. Surfaceのタッチパッド不良で多い原因
1-1. Type Cover(キーボードユニット)の接触不良
Surface ProシリーズやSurface Goは、タッチパッドがType Coverに組み込まれています。
キーボードと本体はマグネット接続ですが、この接触が甘くなるとタッチパッドも動作しなくなります。
見分け方
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Type Coverを外して付け直すと一時的に直る
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画面上のキーボードや外付けマウスは正常に動作する
対策
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端子部分のホコリやゴミをエアダスターで除去
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強く引っ張らず、端子位置を正しく合わせて装着
1-2. ドライバやファームウェアの不具合
Windows Updateやドライバ更新後に、タッチパッドが無効化されることがあります。
特にSurface専用ドライバが正しく読み込まれないと、タッチパッドが認識されません。
見分け方
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「デバイスマネージャー」にタッチパッドが表示されない
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更新直後から症状が出た
対策
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「設定」→「デバイス」→「タッチパッド」がオンになっているか確認
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Surface公式サイトから最新のファームウェア・ドライバを再インストール
1-3. ハードウェア故障
落下や圧迫、液体こぼれによってType Cover内部のタッチパッドセンサーが損傷する場合があります。
特にコーヒーや水をこぼした後は、数日後に不良が出るケースもあります。
見分け方
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Windows上では認識しているが、カーソルが飛ぶ・勝手にクリックされる
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部分的に反応しない領域がある
対策
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センサー部交換やType Cover全体の交換が必要になることが多い
2. 他メーカーに多い入力不良との違い
Dell・HPなどのノートPC
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BIOS設定でタッチパッドが無効化されているケースが多い
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物理的クリックボタンの部品摩耗によるクリック不能も見られる
MacBook
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バッテリー膨張によってタッチパッドが押し上げられ、反応が悪くなることがある
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macOSアップデート後のジェスチャー設定不具合も発生例あり
Lenovo・ASUS
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ドライバ競合(Windows標準ドライバとメーカー独自ドライバ)が原因でジェスチャーやスクロールが効かないケースが多い
Surfaceはキーボード一体型構造ゆえに、タッチパッド不良の多くがType Cover側の問題であるのが特徴です。他メーカーでは本体内蔵型タッチパッドの物理故障やBIOS設定が原因になりやすいという違いがあります。
3. 修理か買い替えかの判断基準
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接触不良・設定不具合 → 自分で対処可能
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Type Coverの基板故障 → Type Cover交換(1〜2万円程度)
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本体側端子の故障 → 分解修理が必要(費用は3〜5万円が目安)
4. まとめ
Surfaceのタッチパッドが効かないときは、
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Type Coverを付け直す・端子清掃
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設定とドライバの再確認
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外付けマウスで動作確認し、原因を切り分け
という順にチェックすると効率的です。
パソコンシェルジュ秋葉原店では、Surface専用の端子修理やType Cover交換にも対応。メーカー修理より短期間・低コストで直せるケースも多く、急ぎのビジネスユーザーにも好評です。入力不良が長引く前に、ぜひ専門店にご相談ください。