仕事や授業、動画視聴やオンラインゲームなど、今やパソコンの利用に欠かせないWi-Fi接続。ところが、HP(ヒューレット・パッカード)製のノートPCで「急にWi-Fiがつながらない」「速度が極端に遅くなった」という相談は少なくありません。今回は、HPノートPCで発生しやすい通信不良の原因と、その対策方法を解説します。
HPノートPCでよくある通信不良の症状
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Wi-Fiマークが消えて接続先が表示されない
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「接続は制限されています」と表示される
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接続できても、極端に速度が遅くなる
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一定時間経つと切断される
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他の機器(スマホなど)は問題なく接続できる
これらの症状は、PC内部の設定やドライバーの不具合、ハードウェアの故障など様々な要因で発生します。
主な原因
1. 無線LANドライバーの不具合
HPノートPCは機種ごとに異なる無線LANチップを搭載しており、Windowsアップデートの後にドライバーとの互換性が崩れ、通信不良になるケースがよくあります。
2. 省電力設定による無線機能の停止
バッテリー節約のために無線アダプタが自動でオフになる設定が有効になっていると、スリープ復帰後などにWi-Fiがつながらなくなることがあります。
3. BIOSやファームウェアの古さ
一部のHPモデルでは、BIOSが古いままだと最新の無線ドライバーと噛み合わず、不安定になることがあります。
4. ハードウェア障害
無線LANカード自体の故障や、アンテナケーブルの接触不良によって通信できなくなるケースも存在します。
対策方法
1. 無線LANドライバーの更新・再インストール
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HP公式サイトのサポートページから、型番に合った最新の無線LANドライバーをダウンロード
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デバイスマネージャーで既存ドライバーを削除し、再インストール
※Windows Updateの自動更新ではなく、HP純正ドライバーを使う方が安定します。
2. 省電力設定の見直し
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「デバイスマネージャー」→「ネットワークアダプター」→対象Wi-Fiアダプターを右クリック→「プロパティ」→「電源の管理」タブで「電力節約のためにオフにする」のチェックを外す
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コントロールパネルの「電源オプション」から高パフォーマンスモードに変更
3. BIOSのアップデート
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HP公式のBIOSアップデートツールを使用
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アップデート時はACアダプタ接続と安定したネット環境が必須
4. ハードウェアの確認
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外付けUSB Wi-Fiアダプタで試し、問題が解消するか確認
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内蔵無線LANカードの交換やアンテナ修理が必要な場合は専門店での作業がおすすめ
予防のポイント
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Windows更新後は通信の安定性を必ず確認
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公共Wi-Fiや不安定なルーター環境では過負荷がかかるため注意
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定期的にHP Support Assistantなど純正ツールでドライバー・BIOSを最新化
自力で直らないときは?
「ドライバーを入れ直してもつながらない」「接続がすぐ切れる」場合、無線LANカードや基板の物理的な故障の可能性があります。当店パソコンシェルジュ秋葉原店では、HPノートPCの通信トラブル診断から部品交換まで即日対応可能。データを残したままの修理も承ります。
Wi-Fiが使えない不便さは計り知れません。原因を見極め、早めの対処で快適なネット環境を取り戻しましょう。HPノートPCの通信不良でお困りなら、お気軽にご相談ください。