VAIOでよくあるファンエラーの原因と分解修理のポイント

パソコンシェルジュ秋葉原店です。

本日は、VAIOでよくあるファンエラーの原因と分解修理のポイントについて紹介します。

VAIO(バイオ)はスタイリッシュなデザインと高性能を兼ね備えた日本製ノートパソコンとして、多くのユーザーに愛されています。しかし、長年使用していると「ファンエラー」という表示が出て起動できなくなるトラブルに直面することがあります。

この「ファンエラー」は単なる異音ではなく、冷却ファンの異常を知らせる重要な警告です。放置するとCPUが過熱し、さらなる故障を招く可能性も。そこで本記事では、VAIOでよくあるファンエラーの原因と、修理や分解時の注意点について詳しく解説します。

■ ファンエラーとは?起動時の警告に注意

「Fan Error」や「Cooling fan error」と表示され、パソコンの起動が止まってしまうこのエラーは、内部の冷却ファンが正しく回転していないことを示しています。

ファンが停止しているとCPUやGPUが冷却されず、わずか数分で高温に達してしまうことも。VAIOは特に薄型モデルが多いため、放熱性が低く、ファンに依存する割合が高いのが特徴です。

■ よくある原因ベスト3

① ホコリ詰まり・ゴミの蓄積

最も多い原因が、ファンやヒートシンクに溜まったホコリです。空気の通り道が詰まると、ファンが空回りしたり、動かなくなったりすることがあります。特にペットの毛やタバコの煙、エアコンの風などで微細なチリが蓄積すると、冷却効率が一気に低下します。

② ファンモーターの劣化・故障

ファンは消耗部品であり、数年使用すればモーターの回転力が弱まったり、軸がブレて異音を発したりするようになります。回転が一定以下になると、VAIOのシステムは安全装置として「ファンエラー」を出して起動を停止します。

③ 接続不良・ケーブルのゆるみ

内部のファンがマザーボードとつながっているケーブルが、衝撃や経年劣化で緩んでいると、回転していても「回っていない」と判断され、エラーが出ることがあります。落下や持ち運びの振動が原因になることもあります。

■ 分解修理の注意点とポイント

VAIOはモデルによって内部構造が大きく異なり、分解が難しい製品が多いのが特徴です。ネジの数が多く、順番を間違えると筐体が破損することもあるため、以下の点に注意してください。

・静電気対策を万全に

分解時は静電気による基板の破損を防ぐため、必ず帯電防止リストバンドを着用しましょう。

・ファンの清掃は「エアダスター」より「分解清掃」

外側からエアダスターを吹きかけるだけでは、ホコリを奥に押し込んでしまう恐れがあります。可能であればファンユニットを取り外して、綿棒やブラシで丁寧に清掃するのが理想的です。

・グリスの塗り直しも同時に

ヒートシンクを外す際は、CPUとの間に塗られた放熱グリスを新しいものに塗り替える必要があります。古いグリスは硬化して冷却性能を落としている可能性が高く、ファン交換とあわせて必ず実施しましょう。

■ ファン交換部品の入手と注意点

VAIOの純正ファンは入手がやや難しく、モデルごとの専用品が必要です。互換品を使用する場合は、サイズや回転数、コネクタ形状が一致しているかを必ず確認してください。間違ったファンを取り付けると、起動できなくなったり、過熱の原因になることもあります。

■ プロの手を借りたほうが安心なケース

分解作業に自信がない方や、法人で複数台使用している場合には、専門の修理業者に依頼するのが最も安全かつ確実な方法です。
パソコンシェルジュでは、VAIOの各モデルに精通した技術者が診断・ファン交換・クリーニング・グリス再塗布まで一括対応。データを保持したまま修理できるプランもあり、個人・法人問わず好評をいただいています。

■ まとめ

VAIOで「ファンエラー」が表示されたら、それはパソコンからの重要なSOSサインです。
内部での熱が適切に逃がされていない状態で放置すると、CPUやマザーボードの故障につながるため、早急な対応が必要です。

  • ホコリの蓄積やファン劣化

  • ケーブルの接触不良

  • 放熱グリスの劣化

など、原因を見極めて適切なメンテナンスを行えば、VAIOは再び快適に動作するようになります。修理に不安がある場合は、無理せずプロにお任せしましょう。

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