本日は、キーボードが反応しない?内部故障と接触不良の見分け方について紹介します。
パソコン作業中、突然キーボードが反応しなくなった――そんな経験はありませんか?
文字が打てない、ショートカットが効かない、といった症状が出ると業務にも大きな支障が出てしまいます。「壊れた?」と不安になる方も多いですが、キーボードが効かなくなる原因には大きく分けて**「物理的な内部故障」と「一時的な接触不良や設定トラブル」**の2種類があります。
このコラムでは、まずご自身で確認できるトラブルの見分け方と、それぞれの原因に応じた対処法をご紹介します。
【ステップ1】USBタイプか内蔵型かでチェックポイントが異なる
まず、使っているキーボードが「外付け(USB接続)」か「ノートパソコン内蔵型」かで確認すべきポイントが異なります。
■ USBキーボードの場合
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別のUSBポートに差し替えてみる
→ 一時的なポートの不具合や接触不良である可能性があります。 -
他のPCに接続してみる
→ 他のPCで動作すれば、キーボード自体は正常と判断できます。 -
ドライバーの更新または削除→再認識
→ デバイスマネージャーから「キーボード」の項目を右クリックして更新、または削除して再起動しましょう。
■ ノートPCの内蔵キーボードの場合
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一部のキーだけが効かないのか、全体なのかを確認
→ 一部だけの場合は物理的な故障の可能性が高く、全体ならソフト的な原因も疑われます。
【ステップ2】接触不良・ソフト的な問題を切り分ける
キーボードがまったく反応しない場合でも、ソフトウェア側の不具合によって反応しなくなることがあります。以下を順番に試してみてください。
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外部機器をすべて外して再起動
USBメモリやBluetooth機器などが干渉するケースもあります。 -
セーフモードで起動して確認
セーフモードでは最小限のドライバで起動するため、ドライバやソフトが原因かどうかを判別できます。 -
スクリーンキーボードでの入力チェック
Windowsの「スクリーンキーボード」機能を使えば、キーボードが効かない状態でも文字入力の代用が可能。これでPC自体の反応を見ることができます。
【ステップ3】内部故障の兆候を見逃さない
上記を試しても改善しない場合は、内部部品の故障や断線の可能性が高くなります。以下のような症状があれば、物理的な異常が疑われます。
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キーが戻らない・押したままになる
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特定の列や範囲だけが反応しない
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キーの下から異音がする、異物がある
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液体をこぼした後から不調になった
特にノートPCの場合は、キーボード部分のフラットケーブルの接続不良や劣化、もしくは基板側の損傷が原因のことも多く、分解しての確認が必要になります。
【対処法:無理に分解せず、専門業者へ】
キーボードの不具合は、一見簡単に見えても内部に起因するケースが多く、自己分解は非常にリスクが高い作業です。誤ってケーブルを切断してしまう、基板を傷つけてしまうなど、修理費が高額になる原因にも。
「一部のキーが効かない」「再起動してもダメ」「他のキーボードでも反応がない」といった場合は、迷わず専門の修理業者へ相談するのが安心です。パソコンシェルジュでは、故障の原因診断から修理、部品交換まで対応。データを消さずに対応するプランもあるため、法人のお客様にも多くご利用いただいています。
【まとめ】
キーボードの不具合には、次の2パターンが存在します:
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一時的な接触不良やソフト不具合 → 再起動・ポート変更・セーフモードで解決できる可能性大
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内部のハード障害 → 部品交換や修理が必要になるケースも
特に5年以上使用しているノートPCでは、経年劣化による内部接続のゆるみや、ホコリ・湿気などが影響して不具合を起こすことがあります。大切なPCを長く使うためにも、早めの診断と適切な対処をおすすめします。