本日は、起動しないパソコンの復活術!まず試すべき4つのステップについて紹介します。
「昨日まで普通に動いていたのに、今朝パソコンの電源が入らない…」
そんな突然のトラブルに、誰しも焦ってしまうものです。特に仕事で使っているPCであれば、業務の停滞にもつながるため、一刻も早く復旧させたいところです。
しかし、パソコンが起動しないからといって、必ずしも「故障」や「買い替え」が必要とは限りません。実は、ちょっとした操作で復活するケースも多くあります。今回は、修理業者に依頼する前にまず試してほしい、起動しないパソコンの復活ステップを4つご紹介します。
【ステップ1】電源周りを確認する
最初にチェックすべきは、電源が正常に供給されているかどうかです。意外と多いのが、電源ケーブルの抜けや接触不良による「勘違いトラブル」。
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ノートPCなら、バッテリーとACアダプター両方を確認。可能なら別のアダプターで試してみましょう。
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デスクトップPCでは、コンセント、電源タップ、背面のスイッチが「ON」になっているかも確認。
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モニターの電源が入っていないだけで「起動していない」と誤解するケースもあります。
また、電源ボタンを押しても反応がない場合、長押し(5~10秒)して放電を行い、再度電源を入れると起動することもあります。
【ステップ2】外部機器をすべて外す
USB機器や外部HDD、SDカードなどが挿さったままだと、パソコンが誤ってそれらから起動しようとし、エラーになることがあります。
一度、全ての外部機器を取り外してから再起動してみましょう。特にUSBブートが有効になっている場合、外付けデバイスがあると起動を妨げる原因になります。
【ステップ3】セーフモードでの起動を試す(Windowsの場合)
電源は入るけれど、Windowsのロゴから先に進まない、真っ黒な画面のまま…という場合、セーフモードでの起動を試してみてください。
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電源ボタンを長押しで強制終了し、再び起動。
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これを2〜3回繰り返すと、自動的に「修復モード(回復環境)」に入ります。
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そこから「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「セーフモードで起動」を選択。
セーフモードで起動できる場合は、ドライバの不具合や最近のソフトウェア更新が原因の可能性があります。不要なアプリの削除や、復元ポイントからの復元を試みましょう。
【ステップ4】BIOS/UEFIの確認
画面が真っ暗で、OSの起動以前に反応がない場合は、BIOS(またはUEFI)設定画面に入れるかどうかを確認します。
PCの電源を入れた直後に、
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Deleteキー
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F2キー
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Escキー(メーカーによる)
のいずれかを押すことで、BIOS画面が表示されるはずです。
ここでシステムが認識しているストレージ(HDDやSSD)が表示されない場合、内部ストレージの不具合や抜け・故障の可能性があります。表示されていれば、起動順位(Boot Order)を確認し、正しいストレージが1番に設定されているか確認しましょう。
無理せず専門業者へ相談を
ここまでのステップで改善しない場合でも、データやパーツはまだ生きている可能性が高いです。無理に分解せず、信頼できるパソコン修理業者へ相談することをおすすめします。
特にバッテリーの膨張、焦げたニオイ、異音などがある場合は、火災などのリスクもあるため、すぐに使用を中止してください。
まとめ
パソコンが起動しない=壊れた、とは限りません。
焦らず、以下の4つのステップを試すことで、多くのケースは自己解決も可能です。
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電源やケーブルの確認
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外部機器をすべて外す
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セーフモードでの起動
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BIOS設定のチェック
「もうダメかも…」と思っても、意外と簡単に復活することも。
もしどうしても改善しないときは、パソコンシェルジュのような専門業者にご相談ください。丁寧な診断と適切な修理で、大切なデータと仕事道具を守ります。