本日は、バッテリーが1年で劣化…法人ノートPCの寿命と選び方のコツについて紹介します。
ビジネスに欠かせないノートパソコン。近年ではリモートワークや外出先での業務が増え、バッテリー駆動の機会も多くなっています。そんな中、「法人で導入したノートPCのバッテリーが、1年程度で著しく劣化してしまった」という声を耳にすることも少なくありません。
バッテリーの劣化は業務効率を下げるだけでなく、予期せぬ故障やトラブルを引き起こす可能性も。今回は、法人向けノートPCのバッテリー寿命と、導入時に意識したい選び方のコツについて解説します。
バッテリーが1年で劣化する理由
ノートPCのバッテリーは消耗品です。一般的なリチウムイオンバッテリーは、充放電サイクル(フル充電からフル放電まで)を約300~500回繰り返すと性能が劣化すると言われています。
以下のような使い方をしていると、劣化が早まることがあります。
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常時ACアダプター接続のまま使用
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高温の場所(夏場の車内など)で使用・保管
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フル充電・フル放電を頻繁に繰り返す
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複数のバッテリーを使い回さず、1つを酷使する
特に、テレワークや出張時の使用が増えている法人利用では、毎日のようにバッテリーを消費・充電することで、1年ほどで明らかにバッテリー性能が低下するケースが多発しています。
寿命が近いバッテリーのサイン
バッテリーの劣化が進むと、以下のような症状が現れます。
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フル充電してもすぐに電源が落ちる
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使用時間が購入当初の半分以下になる
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OSから「バッテリー交換が必要」と表示される
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バッテリーが膨張して筐体が変形する
これらの症状を無視して使用を続けると、発熱・発火など安全面でもリスクが高まります。法人であればなおさら、早めの対応が必要です。
法人ノートPC選定時のチェックポイント
バッテリー劣化のトラブルを避けるために、法人向けにノートPCを導入する際は、以下のようなポイントに注目しましょう。
1. バッテリーの交換が可能か
最近の薄型ノートPCはバッテリーが内蔵型で、ユーザー自身で交換ができないモデルも増えています。業務用として長期間使うなら、「バッテリー交換対応機種」や「着脱式バッテリー」を選ぶと安心です。
2. 長寿命バッテリー搭載モデルを選ぶ
法人モデルの中には、充放電回数が多くても劣化しにくい「長寿命バッテリー」搭載機も存在します。バッテリーのスペックは「Whr(ワットアワー)」だけでなく、「サイクル数保証」などにも注目しましょう。
3. 保証や保守サービスの有無
バッテリーが早期に劣化した場合でも、保証やサポート体制がしっかりしていれば安心です。法人契約なら、「3年バッテリー保証」「オンサイト修理対応」などがついたモデルを選ぶと、業務への影響を最小限にできます。
運用ルールで寿命を延ばす工夫も
PC本体だけでなく、使用環境や運用ルールもバッテリーの寿命に大きく影響します。たとえば、
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週1回程度のバッテリー完全放電(リフレッシュ)
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高温多湿の場所を避けて保管
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ノートPCの使用後は適度に電源を切る
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過充電を防ぐため、満充電後はアダプターを抜く
といった社内ルールを設けることで、バッテリー寿命を延ばすことができます。
長く安心して使える法人ノートPC選びを
バッテリーの早期劣化は、業務の遅延や想定外の買い替えコストにつながります。法人利用では、導入段階から「バッテリーの寿命」も見据えた製品選びと運用が重要です。
パソコンシェルジュのような法人対応のPC管理・コーティング専門店では、PCの延命対策や定期的なメンテナンスのご相談にも対応しています。長く快適に業務を続けるために、まずはご自身の法人ノートPCの運用を見直してみてはいかがでしょうか?