こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。
自作PCは個人で自由にカスタマイズできる楽しみがあります。しかし、メーカーが組み立てたものではない分、動きが不安定になるリスクは避けきれません。自作PCが起動しないときの現象はいろいろとあります。電源を入れてもファンだけが回り、起動ができないという状態も多いでしょう。
パソコンが起動しない理由を明確にするためには、自作PCを分解し、最小限の構成にして動くかどうか確認するアプローチが有効です。パソコンは、マザーボード、CPU、CPUクーラー、メモリ、電源ユニットさえあれば動作します。これが最小限の構成です。グラフィックボードなどを取り付けてしまうと、不具合の切り分けがしにくくなるので、いったん除外しておくようにしましょう。
最小限の構成でディスプレイを接続し、画面が表示されれば、その他のパーツを徐々に追加し原因を調べていきます。これから自作PCを組み立てる人は、既に解説した手順の「4:メモリを取り付ける」が終わった時点で電源ユニットを取り付け、動作のチェックをしておくのがおすすめです。
ファンだけが回っている主な原因と解決策
電源をいれた際、パソコンが立ち上がらず、ファンだけが回るような状況があります。このようになってしまう原因はさまざまですので、一概にはいえません。この段落ではファンだけが回ってしまう主な原因を説明していきます。
単純なミス
ケアレスミスが原因でパソコンが起動しなくなるケースも多いです。まず、ディスプレイの電源スイッチが入っているか確認しましょう、次に、ディスプレイの電源ケーブルがコンセントにしっかり差さっているか、ディスプレイの本体にケーブルが差さっているか、確認してみてください。DisplayPortやHDMIケーブルの差さり方が、ゆるくなっている状況もよくあるのでチェックします。
マザーボードに電気を供給するケーブルの差さり方も併せてみていきましょう。メモリやグラフィックボードがスロットにしっかり挿入されていない場合も問題の原因となります。
熱暴走
熱暴走とは、パソコンが誤動作を起こすことによって、CPUやハードディスクの温度が異常に上昇し、冷却ファンで冷やし切れなくなった結果、暴走する現象のこと。熱暴走を起こす原因としてよくあるのは、パソコン内に蓄積したほこりです。吸気口やPCケース内のほこりを掃除するのが熱暴走の解決策となります。ファンの汚れが目立つようであれば、専用のブラシを使ってきれいにしましょう。専用ブラシがなければ、綿棒で代用してもよいです。
帯電による動作不良
パソコンは内部に静電気が充満することで、動作がおかしくなったり、電源が入らなくなったりする性質があります。そのような場合は、放電を実施すると、動作が安定するかもしれません。パソコンの電源を一度切り、約1~5分程度放置してみましょう。
CPUの不良
CPUの動作不良によって、画面になにも表示されず、ファンだけが回るようなケースもよくあります。代わりのCPUが用意できそうであれば、付け替えて動作チェックをしてみると原因がはっきりします。CPUが怪しいと考えられても、別のCPUがない場合は、パソコンの専門店に診断を依頼する方法もあるでしょう。