突然動かなくなったMacBookが起動しないときの対処

こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。

MacBookは薄型で軽いものが多いので、出張先やカフェなど、場所を問わずに使用できるノートパソコンです。性能的にも安定感がありますが、電子機器である以上、出先で突然起動できなくなるといったトラブルは起こりえるでしょう。万が一の事態に備えて、まずは自分でできる対処法を確認しておきたいところです。本記事ではMacbookが起動しなくなったときの対処法を紹介します。

最初に確認しておきたいこと

Macbookが起動しないときは、そもそも電源が入っているかどうかを確認しましょう。当たり前のことに感じるかもしれませんが、原因は意外と基本的なところにあるかもしれません。自分でも気が付かないうちに、何かの拍子で電源ケーブルが抜けていることはよくあります。電源が入っているかどうかは、電源ボタンを押下時、起動音やランプ点灯の有無で判断できます。また、コンセントの差し込みが不十分だと、電源が入らないときがあるので気をつけてください。コンセントにしっかりと差し込みをしているにも関わらず、電源が入らない場合は電源ケーブルの破損が疑われます。ケーブルを他の機器に繋いでみれば、問題の切り分けができるでしょう。

SMCリセット

SMCとはシステム管理コントローラーであり、Macの電源とその周辺を主に管理しているものです。本体の起動、スリープ遷移、バッテリー関連の制御などを行っています。Macbookでディスプレイを開閉したときの反応もSMC管理下にあたる機能です。Macbookが起動しなくなった場合にSMCをリセットすると、正常に戻ることがよくあります。電源がつかなくなったら、とりあえず実施してみてもよいかもしれません。ここでは、SMCリセットが有効なケースと手順について説明します。

SMCリセットが有効な場合は非常に多いです。Appleのサイトを見ると、SMCリセットが必要とされる兆候が10以上並んでいます。例えば、負荷が高くないのにパソコンのファンが高速回転している、キーボードのバックライトが正常に点灯しない、突然スリープになるなどの現象が発生したら、SMCリセットを実施してみましょう。バッテリーが正常に充電されなかったり、LEDやディスプレイの動作が不安定だったりするときにも有効です。特に、電源ボタン関係の不具合が発生したときに効果を発揮するといわれています。起動しないトラブルが発生したときに最初に試したいアプローチとして、SMCリセットはあるのです

SMCリセットを実施する前に、バッテリーが取り外せるかどうかをまずは確認しましょう。SMCリセットはバッテリーを外せるかどうかで、やり方が若干変わってきます。ただし、どちらの場合も最初の手順は一緒です。システムを終了させる、もしくは電源を長押しして、電源を完全に落としてください。

バッテリーが取り外しできないタイプでSMCリセットをするためには、特殊なキー操作が必要です。キーボードの「shift」「control」「option」を押さえながら、電源ボタンも同時に10秒間押し続けましょう。Touch ID搭載機種であれば、Touch IDが電源ボタンと同じ役割となります。10秒間押し終えたら、同時のタイミングですべてのキーから指を離しましょう。そのあと、電源ボタンを再度押すとSMCリセットは完了です。バッテリーが取り外しできるタイプであれば、まずはバッテリーをMacから取り外します。取り外しができたら、電源ボタンを5秒程度長押しし、再度バッテリーを付けなおしてください。最後に電源を入れれば、作業は終了です。

PRAMリセット

PRAMはNVRAMと呼ばれることもあります。定義は人によって若干異なりますが、記憶装置としてのメモリーと考えれば大きな間違いはないでしょう。パソコンの電源を落としても、PRAMに記憶された内容は消えることがありません。コンピューターの種類、繋がっているデバイス、時間設定、ディスプレイの解像度などはPRAMで記憶されるのが一般的です。PRAMがなければ、パソコンを立ち上げるたびにこれらの機能を設定しなくてはならないので、相当に手間がかかります。

PRAMは便利な仕組みではあるものの、ハードディスクの初期化やシステムの入れなおしにも影響を受けないため、逆にPRAMが原因で不具合を起こす場合もあるようです。そのようなときはPRAMリセットをするようにしましょう。

セーフモード

セーフモードとは必要な機能拡張だけを読み込んで起動し、起動ディスクの修復を実行すると同時に不要な項目やキャッシュを削除する機能です。セーフモードを起動するだけで自動的にシステムの修復を実行するため、トラブルの予防にも役立ちます。ただし、さまざまな修復を試みる分、起動が通常よりも遅くなるのは仕方がありません。フリーズと勘違いして、起動中に焦って強制終了をしないよう注意してください。

リカバリーモード

リカバリーモードとはMacに内蔵されている復元システムの一部です。ハードディスクに起こった不具合の診断と修復を実行するディスクユーティリティを起動させます。ハードディスクの復元や消去以外にもバックアップからの復元なども可能です。Macbookで通常起動ができなくなったとしても、リカバリ起動であれば実行できるケースがよくあります。リカバリーモードまで遷移できれば、修復できる望みはかなり高くなるでしょう。

どうしても改善されない場合はシングルユーザーモードを実行

紹介してきた対処法を試しても効果がないようであれば、シングルユーザーモードの実行も視野にいれたほうがよいかもしれません。ただし、シングルユーザーモードは扱いが難しいです。パソコンにあまり詳しくない人が下手に触ると、症状がより悪化するリスクがあります。自信が持てないようであれば、無理に実行はしなくてもかまいません。

シングルユーザーモードを実行するためには、まず電源を落とします。そして、Macbookの電源ボタンを押すときに「command」と「S」キーを同時に押しましょう。画面に白い文字が表示されれば、シングルユーザーモードとしての起動に成功しています。表示された文字列の続きに「/sbin/fsck -fy」と入力し、「return」キーを押せば自動でチェック処理が走ります。問題が解決した時点で「The volume appears to be OK」と表示されますので、その表示が出るまで作業を継続しましょう。検査がすべて終了したら「reboot」と入力し、「return」キーで再起動をかけます。

修理を依頼するときに試しておきたいこと

対処法をすべて試した結果、症状の改善ができなければ、修理を依頼しましょう。修理を依頼する前に、あらかじめApple Diagnosticsを使って症状を把握しておきたいです。Apple Diagnosticsは一度電源を落としたあと、Macbookの電源ボタンとキーボードの「D」キーを同時に押せば起動できます。なお、機種によってはApple Hardware Testと表示されることもあるので、覚えておきましょう。画面の指示に従ってテストを行い、その結果をメモしておいてください。メモは修理を依頼するときにあわせて持っていきます。

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