本日は、法人PCのセキュリティトラブル対策!トラブルから守る最低限の設定について紹介します。
業務に欠かせない法人用パソコン。しかし、サイバー攻撃や情報漏えいといったセキュリティトラブルが年々増加しており、「うちは大丈夫」と油断していると、重大な損失につながる恐れもあります。特にテレワークやクラウド活用が進む現代では、社内ネットワークに依存しない端末側のセキュリティ対策がより重要となっています。
そこで今回は、法人PCをサイバーリスクから守るために最低限やっておきたい基本設定について解説します。中小企業や個人事業主の方にもすぐに実践できる内容です。
① OSとソフトウェアの自動アップデートを有効に
最も基本でありながら意外と放置されがちなのが「アップデートの管理」です。WindowsやmacOS、導入しているアプリケーションには、日々セキュリティの脆弱性に対する修正が提供されています。これらを自動で適用する設定を有効にし、常に最新の状態を保つことがリスク軽減の第一歩です。
② セキュリティソフトは法人向けを選ぶ
無料のウイルス対策ソフトでは、法人業務のセキュリティ対策としては不十分です。法人用のセキュリティソフトは、ウイルスやマルウェアの検知はもちろん、情報漏えい対策やデバイス管理機能、リモートロックなど、組織的な保護に対応しています。複数台のPCを一括で管理できる機能がある製品を選ぶのがおすすめです。
③ アカウントはパスワード+多要素認証に
「123456」「password」といった安易なパスワードを使っていると、わずか数秒で突破される恐れがあります。社員一人ひとりのアカウントには、英数字・記号を組み合わせた強固なパスワードを設定し、定期的に変更するルールを設けましょう。
さらに、Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのクラウドサービスを利用している場合は、必ず多要素認証(MFA)を設定してください。スマホへの認証通知やワンタイムコードを使うことで、不正ログインをほぼ防ぐことができます。
④ 外部デバイスの制限とデータ暗号化
USBメモリや外付けHDDなどの外部デバイスを無制限に使用していると、情報漏えいやウイルス感染のリスクが高まります。PCの設定やセキュリティソフトを使って、外部デバイスの使用を制限する、あるいは許可制にする運用がおすすめです。
また、PC本体のストレージにはBitLocker(Windows)やFileVault(Mac)などの暗号化機能を有効にし、万が一の紛失や盗難時にもデータが漏れない対策を行いましょう。
⑤ 社員教育とセキュリティ意識の向上
どんなに技術的な対策を行っても、それを使う「人」がリスクを理解していなければ意味がありません。怪しいメールを開かない、公共Wi-Fiを使わない、USBを無断で接続しないなど、日常の行動こそがセキュリティの基本です。
年に数回でもセキュリティ研修を実施し、最新の攻撃手法や注意点を共有することで、会社全体のセキュリティレベルを底上げできます。
まとめ:まずは「基本」を徹底することが最大の防御
セキュリティ対策というと難しそうに思われがちですが、今回紹介した5つのポイントは、どれも今日から実践できるものばかりです。
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OSとソフトのアップデート
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法人向けセキュリティソフトの導入
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強固なパスワードと多要素認証
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デバイス制限とデータ暗号化
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社員教育とルールの整備
これらを徹底することで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。法人PCは業務の要。だからこそ、日常のちょっとした工夫と意識が、大きなトラブル回避につながります。