本日は、法人PCがウイルスに感染?感染時に取るべき初動対応とはについて紹介します。
社内で使用しているパソコンに不審な動きがあったとき、あなたの会社ではどのように対処していますか?
「急に動作が重くなった」
「身に覚えのないファイルが作成されている」
「取引先にウイルス付きのメールを送ってしまった」――
このような兆候が見られたら、ウイルス感染の可能性があります。特に法人PCの場合は、個人の情報だけでなく、顧客データや社内機密情報が流出するリスクがあるため、速やかに初動対応を取ることが非常に重要です。
今回は、万が一ウイルス感染が疑われたときに「やるべき初動対応」を、法人目線でわかりやすくご紹介します。
Step1:まずはネットワークから切り離す
感染が疑われたパソコンは、すぐに社内ネットワーク・インターネットから遮断することが第一です。LANケーブルを抜くか、Wi-Fiをオフにしてください。
理由は、以下の2つ:
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社内ネットワーク内にウイルスが拡散するのを防ぐ
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外部にデータを送信されるのを防ぐ
感染拡大や情報漏えいの被害を最小限にとどめるため、ネットワーク遮断は最優先です。
Step2:上司・管理者に即時報告
現場の判断だけで勝手に操作を進めるのは危険です。情報システム部門やセキュリティ責任者に即時報告し、対応を仰ぎましょう。
報告時には以下の情報を伝えるとスムーズです:
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感染の疑いがある日時
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どのような異常があったか(ポップアップ、警告画面、動作不良など)
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どの操作中に発生したか(メール添付、USB接続、Web閲覧など)
これにより、原因の特定や被害範囲の推定が早まります。
Step3:ウイルススキャンを実施
社内規定に従い、ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実施します。
※スキャンは「ネットワーク遮断状態」で行うのが鉄則です。
感染が検出された場合は、
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削除・隔離できるか
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根本的に駆除できるか
を確認し、必要に応じて専門業者へ対応を依頼します。
また、最近のウイルスは見かけ上削除できても「バックドア」が残っているケースもあるため、初期化も視野に入れて判断しましょう。
Step4:被害状況と範囲の確認
感染が判明した場合は、速やかに以下をチェックします:
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他のPCへの感染拡大は?
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社外への不正メール送信はあったか?
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顧客情報や業務データの流出の可能性は?
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感染端末のログ・操作履歴の保存
これにより、事後報告や対外説明の際に根拠となる証拠が残せます。
特に取引先や顧客に影響がある場合は、早急な連絡と説明責任が発生するため、冷静に事実をまとめることが必要です。
Step5:再発防止のための対応
感染の封じ込めと除去が終わったら、次はなぜ感染したかの原因分析と再発防止策の実施です。
▼見直すべきポイント:
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社員のセキュリティ教育(怪しいメールリンクの開封など)
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OS・ソフトのアップデート状況
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ウイルス対策ソフトの更新頻度
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外部メディア(USBなど)接続ルールの徹底
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管理者権限の制限設定
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定期的なバックアップ体制の構築
特にランサムウェア感染の場合、バックアップが命綱になるため、日常的な体制整備が必須です。
万が一に備える「今からの準備」も重要
ウイルス感染は突然発生するもの。
そのとき慌てないためにも、事前にルールやフローを整備しておくことが非常に重要です。
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「感染時の連絡体制」
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「対応責任者の明確化」
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「社内向け対応マニュアルの整備」
これらを整えておくだけで、万が一の被害も最小限に抑えることができます。
専門業者への相談も選択肢に
感染の影響が大きい、駆除が難しい、データ復旧が必要――そんな場合は、迷わず専門業者に相談するのが最善です。
パソコンシェルジュ秋葉原店では、
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法人PCのウイルス除去
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感染調査・被害範囲の特定
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再発防止のためのセキュリティ強化
など、企業様向けサポートにも対応しています。
まとめ
法人PCのウイルス感染は、企業の信頼や業務そのものに直結するリスクです。
感染が疑われたら「すぐネットワークから切り離し、上司に報告、冷静にスキャン」――この3ステップを忘れず、初動対応を徹底しましょう。
万が一のトラブル時も、冷静に、迅速に対応できる体制づくりこそが、企業の危機管理力です。
当店では、無料見積もりを承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。