本日は、放熱不足が寿命を縮める?ファン交換と冷却対策のすすめについて紹介します。
長年使用しているノートパソコンやデスクトップで、「急に重くなった」「本体が異常に熱い」「電源が落ちる」といったトラブルを経験したことはありませんか?その原因、もしかすると放熱不足かもしれません。
内部温度の上昇は、CPUやマザーボードなどの主要パーツに大きなダメージを与える要因になります。放熱が不十分だと、パソコンの寿命を大きく縮める可能性があります。そこで今回は、放熱不足のリスクや、冷却ファンの交換・対策について詳しく解説します。
放熱不足がもたらす5つの症状
パソコン内部の熱がこもると、以下のような症状が現れることがあります。
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動作が遅くなる(パフォーマンス低下)
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CPUファンの音が常にうるさい
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突然のシャットダウンや再起動
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ブルースクリーン(エラー画面)の頻発
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PC本体が異常に熱くなる
これらは熱暴走や過熱保護機能が働いた結果です。放置すると、SSDやHDDの故障、マザーボードの損傷、グラフィックチップの破損など深刻なダメージにつながります。
なぜ放熱不足が起きるのか?
主な原因は以下の通りです。
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冷却ファンの劣化や故障
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内部にホコリがたまり、排熱が妨げられる
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冷却グリスの劣化
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高負荷作業(動画編集、ゲームなど)の継続使用
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室温の上昇や通気性の悪い設置環境
とくに冷却ファンは常に回転し続ける機械部品のため、年数が経てばモーターの劣化や回転不良が起きやすくなります。また、ファンに絡みつくホコリやペットの毛が冷却性能を著しく低下させることも。
ファン交換は寿命延命のカギ
冷却ファンの交換は、パソコンの長寿命化において非常に有効な手段です。ファンの音が異常に大きくなっていたり、ほとんど回っていないと感じたら、早めの交換が推奨されます。
● ファン交換の目安:
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使用開始から3~5年
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異音がする/回転しない
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高温状態が続く
ノートパソコンの場合、機種によっては分解が必要となるため、専門の修理業者への依頼が安全です。グラシオンのパソコン修理サービスでも、冷却ファン交換に対応しており、埃の除去や内部清掃とあわせたメンテナンスも好評です。
併せて行いたい冷却対策
ファン交換に加えて、以下のような予防的対策を実施すると、放熱効果をより高められます。
1. 冷却パッドやスタンドの使用
ノートPCの下に設置することで通気性が改善し、底面の熱が逃げやすくなります。
2. 定期的な内部清掃
月に1回はエアダスターで吸気口や排気口を掃除しましょう。※分解清掃はプロに依頼を。
3. グリスの塗り直し
CPUとヒートシンクの間の冷却グリスが劣化すると熱伝導が悪くなります。定期的な塗り直しで冷却性能を維持。
4. 設置場所の見直し
直射日光の当たる場所や、風通しの悪い場所での使用は避けましょう。
放熱対策でパソコンはもっと長く使える
高性能化する一方で、熱の管理がますます重要になっている現代のパソコン。冷却ファンの不調や放熱不足は、見過ごしがちですがパソコン全体の寿命を左右する重要なポイントです。
少しでも「熱い」「うるさい」「動作が遅い」と感じたら、ファンの状態や内部温度をチェックすることが大切です。
パソコン修理の専門店「パソコンシェルジュ」では、冷却ファンの交換や内部クリーニング、メンテナンスのご相談を随時受付中。放熱対策をしっかり行って、あなたの大切なパソコンを長く快適に使いましょう。