本日は、大切な写真が消えた!?データ復旧の可否を決める3つの要素について紹介します。
スマートフォンやパソコン、SDカードなどに保存していた思い出の写真や大切な仕事のデータが、突然消えてしまった――そんな経験はありませんか?
「うっかり削除してしまった」「フォーマットしてしまった」「急にデバイスが認識しなくなった」など、データ消失の原因は様々ですが、消えたデータは必ずしも諦める必要はありません。
データ復旧の可否は、「どのように消えたか」「どのような機器か」「その後に何をしたか」の3つの要素に大きく左右されます。
今回は、データ復旧の可能性を判断するための3つの重要なポイントについて解説します。
1. 【消失原因】どうしてデータが消えたのか?
まず最初に注目すべきなのが、「なぜデータが消えたのか」という点です。これによって、復旧の難易度が大きく変わってきます。
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誤って削除した場合
パソコンやスマートフォンで「削除」したデータは、実は完全に消えているわけではありません。保存領域上では「削除済み」とマークされているだけで、上書きされていなければ比較的高い確率で復元が可能です。 -
初期化・フォーマットしてしまった場合
SDカードや外付けHDDを誤ってフォーマットしてしまった場合も、専用ツールや専門業者によって復旧できる可能性があります。ただしクイックフォーマットであれば望みはありますが、完全フォーマットや暗号化された状態では難易度が上がります。 -
物理障害(故障)による消失
水没、落下、基板の破損、SSDやHDDの物理的損傷などは、復旧には高い専門技術と専用設備が必要になります。この場合、復旧業者への依頼が不可欠です。
2. 【デバイスの種類】どんな機器からのデータか?
次に重要なのは、データが保存されていたデバイスの種類です。ストレージの形式によって復旧の難易度は異なります。
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HDD(ハードディスク)
長年使用されている記憶媒体で、故障の種類により復旧率が大きく変わります。論理障害(削除・フォーマットなど)であれば比較的復旧可能ですが、物理障害では分解作業や部品交換が必要です。 -
SSD・USBメモリ
読み書き速度が速く便利な一方で、障害発生時の復旧はHDDより難易度が高いことが多く、特にコントローラチップが破損した場合は復旧が困難です。 -
スマートフォン(iPhone/Android)
写真の消失で多いのがスマホ。バックアップを取っていなければ、データ復旧ツールや専門業者の手を借りる必要があります。iPhoneは特に暗号化が強固なため、障害の状態次第では復旧が難しいこともあります。
3. 【その後の行動】データ消失後に何をしたか?
データが消えてしまった直後の行動が、復旧成功率を左右する最も大きな要素です。間違った対応をすると、復旧可能だったデータが完全に消えてしまうことも…。
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絶対に上書きしない
削除や初期化をした後に、新たに写真を撮ったり、データを書き込んだりすると、復旧可能な領域が上書きされてしまい、復旧の可能性が著しく低下します。 -
自力で復旧を試みる前に慎重に
フリーソフトでの復旧も選択肢の一つですが、扱いを誤ると状態を悪化させることがあります。不安な場合は、すぐにプロに相談するのが最善です。 -
通電を控える
特に物理障害が疑われる場合、何度も電源を入れ直すとさらなる損傷を引き起こす可能性があります。
大切なデータは「早期対応」がカギ!
消えてしまった大切な写真やファイルも、3つの要素――「消失原因」「保存デバイス」「その後の行動」――次第で復旧できる可能性があります。
自己判断での対応はリスクを伴いますので、少しでも大切なデータが失われたと感じたら、すぐに専門業者に相談することが最善策です。
パソコンシェルジュでは、スマートフォンからHDD、USB、各種メディアのデータ復旧まで幅広く対応しています。まずはお気軽にご相談ください。お客様の大切な思い出、私たちが全力で守ります。