本日は、ローカルアカウントのパスワードを忘れた場合のリセット方法【Windows】について紹介します。
Windowsパソコンのローカルアカウントに設定したパスワードを忘れてしまうことはよくある問題ですが、ローカルアカウントでは、Microsoftアカウントとは異なりオンラインでリセットすることができません。とはいえ、パスワードをリセットして再度アクセスできるようにする方法は存在します。ここでは、ローカルアカウントのパスワードを忘れた場合のリセット手順を詳しく説明します。
1. セーフモードで管理者アカウントを有効にする
まず、Windowsのセーフモードで管理者アカウントを有効にする方法を試してみましょう。管理者権限を持つアカウントを使ってパスワードのリセットを行います。
- パソコンの電源を入れた直後に、F8キーを連打して、詳細ブートオプションメニューを開きます。
- メニューから「セーフモード」を選び、Enterキーを押します。
- セーフモードで起動すると、通常のアカウントに加え、隠し管理者アカウント（Administrator）が表示されることがあります。このアカウントを使用してサインインします。
- 管理者アカウントにログインした後、「コントロールパネル」 > 「ユーザーアカウント」から、ローカルアカウントのパスワードをリセットすることができます。
2. パスワードリセットディスクを使用する
事前にパスワードリセットディスクを作成している場合、この方法を試すことができます。パスワードリセットディスクは、パスワードを忘れる前に作成しておく必要がありますが、作成していれば非常に簡単にパスワードをリセットできます。
- ログイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリックします。
- 「パスワードリセットディスク」の指示に従い、ディスクまたはUSBドライブを挿入します。
- 指示に従って、新しいパスワードを設定し、リセットを完了します。
3. コマンドプロンプトを使ってパスワードをリセット
もう一つの方法として、コマンドプロンプトを使ってパスワードをリセットする方法があります。これにはWindowsのインストールメディアまたはリカバリドライブが必要です。
- パソコンの電源を入れ、WindowsインストールディスクまたはUSBリカバリドライブを挿入します。
- 「コンピュータを修復」を選択し、コマンドプロンプトを起動します。
- コマンドプロンプトが表示されたら、次のコマンドを入力してEnterを押します：
- 次に、
sethc.exe（Sticky Keysの実行ファイル）を利用して管理者権限のコマンドプロンプトを起動します。次のコマンドを入力します： - パソコンを再起動し、ログイン画面で「Shiftキー」を5回押すと、管理者権限のコマンドプロンプトが表示されます。
- コマンドプロンプトで、次のコマンドを使ってローカルアカウントのパスワードをリセットします：
これで、指定したユーザーアカウントのパスワードが変更されます。
4. パソコンの初期化（最終手段）
もし上記の方法で解決しない場合、最終手段としてパソコンを初期化して、パスワードをリセットする方法があります。この方法はパソコン内のすべてのデータが消去されるため、データのバックアップを取っている場合に限り行うべきです。
- Windowsのインストールディスクまたはリカバリドライブを使って「PCのリセット」オプションを選択します。
- 「個人用ファイルを保持する」オプションを選べば、データは保持されますが、アプリや設定がリセットされます。
- 「すべて削除する」オプションを選ぶと、パソコンのすべてのデータと設定が初期状態に戻ります。
まとめ
ローカルアカウントのパスワードを忘れた場合、最初に試すべき方法はセーフモードで管理者アカウントを使用することです。もしパスワードリセットディスクを作成していれば、それを利用してリセットできます。コマンドプロンプトやリカバリメディアを使った方法もありますが、これらは高度な操作が必要です。最終的に、パソコンを初期化しても問題が解決しない場合は、この手順を試すことになります。パスワード管理は慎重に行い、定期的にバックアップを取ることが重要です。
