マザーボードやCPUの故障による起動不良【奈良出張店】

パソコンシェルジュ奈良出張店です。

パソコンの電源は入るが、画面が真っ暗で起動しない場合、最悪の原因としてマザーボードやCPUの故障が考えられます。これらの部品はパソコンの中核を担う重要なハードウェアであり、問題が発生するとシステム全体の動作に深刻な影響を与えます。このセクションでは、マザーボードやCPUの役割、故障の原因、具体的な対処法について詳しく解説します。

マザーボードとCPUの役割とは?

  • マザーボード:マザーボードは、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックカードなど、すべてのコンポーネントを接続し、情報をやり取りする基盤となる部品です。全体の電力供給や、各パーツの動作を管理する役割を持っています。
  • CPU(中央処理装置):CPUはパソコンの頭脳にあたる部分で、データの処理や各ハードウェアの制御を行います。マザーボードに直接取り付けられ、コンピュータの演算や制御のほとんどを担います。

これらの部品のどちらかが故障すると、パソコンは起動できなくなり、画面に何も表示されなくなる場合が多いです。

マザーボードやCPUの故障の主な原因

  1. 電源の異常やサージ電流
    • 電源供給が不安定である場合や、落雷や電源サージなどで一時的に過剰な電流が流れた場合、マザーボードやCPUに深刻なダメージを与えることがあります。特に、電源ユニットの品質が低い場合、これらの故障のリスクが高まります。
  2. 過熱(オーバーヒート)
    • CPUやマザーボードは過剰な熱に非常に弱いです。冷却ファンの不具合、サーマルペーストの劣化、エアフローの不足などにより、パーツが適切に冷却されず、故障することがあります。特に長時間の高負荷作業(ゲームや動画編集など)を行う場合、過熱が起こりやすくなります。
  3. 物理的な損傷
    • パソコンの落下や衝撃などによる物理的なダメージは、マザーボードやCPUの故障につながる可能性があります。特に、ノートパソコンを持ち運ぶ際に落としたり、パーツの交換中に誤って傷をつけると故障を引き起こすことがあります。
  4. 静電気の影響
    • パソコン内部のパーツは静電気に非常に敏感です。静電気によって、マザーボード上の回路が破損し、故障することがあります。パソコンのメンテナンスやパーツの交換時に、静電気対策が不十分だと故障の原因になります。
  5. 製造上の不具合や経年劣化
    • マザーボードやCPUも消耗品であり、経年劣化による故障が避けられません。また、製造時の微細な欠陥が経年とともに顕在化し、突然動かなくなることもあります。

故障の症状と診断方法

  1. 電源は入るがビープ音が鳴る
    • 電源ボタンを押すとパソコンは起動しようとするが、画面に何も映らずビープ音が鳴る場合があります。ビープ音のパターンは故障の原因を示していることがあり、マザーボードのマニュアルやメーカーのウェブサイトで確認することで、どの部分が故障しているかを特定できます。
  2. ファンは回るが画面に何も映らない
    • 電源を入れるとファンは回り、LEDも点灯するものの、画面に何も表示されない場合、マザーボードやCPUに問題がある可能性があります。この場合、他の部品(メモリやグラフィックカードなど)の故障も疑われるため、ひとつずつ検証が必要です。
  3. 突然のシャットダウンや再起動
    • 使用中に突然シャットダウンしたり、再起動を繰り返す場合、マザーボードやCPUの温度異常や電力供給の問題が考えられます。温度や電圧の監視ソフトウェアを使用して状態を確認することが重要です。
  4. 診断ランプの点滅(デスクトップパソコンの場合)
    • 一部のマザーボードには診断ランプやコードがあり、特定のハードウェアの問題を示しています。ランプの色や点滅パターンを確認して原因を特定する手がかりとします。

具体的な対処法

  1. ビープ音を確認して原因を特定
    • ビープ音が鳴る場合は、そのパターンを確認して原因を特定します。各メーカーのマザーボードにはビープ音のパターンがあり、それに応じた対処が可能です。例えば、メモリの不良、CPUの異常、グラフィックカードのエラーなどの識別ができます。
  2. パーツの再装着と確認
    • マザーボードやCPUの再装着を試みます。特に、CPUの取り付けが甘い場合や、ピンが曲がっている場合は、丁寧に再設置することで問題が解決することがあります。ただし、CPUの取り付けは慎重に行う必要があります。
  3. 冷却システムの点検
    • 冷却ファンやヒートシンクがしっかり機能しているか確認します。特に、ファンが回っていない場合や、ヒートシンクがしっかりとCPUに接触していない場合、冷却不足による故障の原因となるため、冷却システムを清掃または交換します。
  4. CMOSクリアの実行
    • BIOS設定に問題がある場合、マザーボードのCMOSクリアを行うことで初期設定に戻します。これにより、設定の不具合が解消される場合があります。CMOSクリアはマザーボードのマニュアルに従い、バッテリーを取り外すか、CMOSクリアジャンパーを使用して行います。
  5. 電源ユニットのチェックと交換
    • 電力供給の問題である場合、電源ユニットが原因の可能性があるため、別の電源ユニットに交換して確認します。特に低品質の電源ユニットは安定性に欠けるため、信頼性の高い電源ユニットを使用することが重要です。
  6. マザーボードやCPUの交換
    • 他の原因が特定できず、マザーボードやCPUの故障が疑われる場合、交換が必要です。これは専門的な知識が必要で、部品の互換性や取り付け方法を正確に理解する必要があるため、パソコンの修理業者に依頼するのが最適です。

パソコンが起動しない・立ち上がらないときの原因と対処法について詳しくはこちら

マザーボードやCPUの故障は、パソコンの起動不良の中でも最も深刻なケースです。原因はさまざまですが、電源異常や過熱、物理的な損傷が多くのトラブルの引き金となります。まずは簡単な診断から始め、ビープ音や診断ランプなどの情報をもとに原因を特定し、適切な対処を試みることが重要です。複雑な修理や交換が必要な場合は、専門の業者に相談することをおすすめします。

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