パソコンの雷対策をしよう!落雷で起こる「雷サージ」の対策方法

こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。

日本では夏場を中心に10万回~100万回の落雷が観測されるといわれています。落雷はパソコンなどの電子機器にとって天敵。機器が故障するだけではなく、一瞬で重要なデータが消えてしまうことも起こり得ます。

「雷サージ」について知ろう

雷サージとは、落雷によるパソコンの故障の大きな原因となる現象です。

家の近くに雷が落ちると、建物に配線されている電源や電話線などを伝わって、瞬間的に大きな電圧(過電圧)が発生します。これが雷サージや誘導雷と呼ばれているのです。

雷は、パソコン関連の機器をつなげる低圧配電線を経由する場合、およそ3,000~1万V(ボルト)にもなるといわれます。一方、家庭用電源は通常100V。雷の電圧は非常に強力です。このような落雷に伴う過電圧によって、パソコンが壊れてしまうことがあります。

数km先の落雷でも影響を受ける可能性は十分にあります。雷鳴が聞こえたら危険が近づいていると考えてください。

雷サージを防ぐ方法

雷鳴が聞こえたら、急いで下記の作業を行いましょう。

1.作業中のデータを保存し、パソコンをシャットダウンする

2.パソコンや周辺機器の電源ケーブルを抜く

3.電源ケーブル以外のケーブルを抜く(LANケーブル、モデムケーブルなど)

コンセントだけでなく、電話回線のモジュラージャックなどさまざまなケーブルを伝わって電流が流れ込むため、つながっているケーブルはすべて抜くことが重要です。主電源をコンセントから引き抜くだけでは不十分なのです。

また、雷鳴が近くで聞こえるときにケーブルに触れることは避けましょう。ケーブルを抜いている最中に雷サージが発生した場合は非常に危険だからです。

不在時でも安心の雷対策とは

落雷はいつ発生するか予測できないため、落雷が近づいているときに外出していると前述の対策を取ることはできません。そのような場合の対策方法をご紹介します。

雷サージ対策機器を導入する

雷サージは主に電源ケーブルから侵入してくるため、電気を吸収してくれる「バリスタ」を内蔵した電源タップや、無停電電源装置(UPS)などの機器の導入をおすすめします。製品ごとに最大サージ電圧が示されており、電圧に制限はあるものの、雷サージに対する一定の効果は期待できます。

また、無停電電源装置は停電になったときに一時的に電力を供給できるため、デスクトップパソコンを利用している場合は重宝するアイテムです。

雷雨のときはなるべくケーブルレスで使う

雷雨のとき、または外出中に雷雨が予想されるときには、ノートパソコンやタブレットは内蔵バッテリーのみで使いましょう。また、無線LANを使うことで雷サージによる被害を軽減できます。

データをクラウド上にバックアップする

データをバックアップする際は、クラウドやUSBへのバックアップをおすすめします。雷サージの影響は同じ建物内にある機器すべてに及ぶため、バックアップしたデータも破壊されてしまう可能性が高いのです。クラウドやUSBにバックアップし、USBにバックアップデータを保存したらパソコンから外しておきましょう。