パソコンが起動途中で止まる場合のチェックポイント【茨城出張店】

パソコンシェルジュ茨木出張店です。

パソコンが起動途中で止まってしまう問題は、多くのユーザーが経験するトラブルです。この現象は、パソコンが起動プロセスの途中でフリーズしたり、Windowsのロゴやログイン画面から先に進まなかったりするケースを指します。原因はソフトウェアの不具合やハードウェアの故障など多岐にわたります。以下では、具体的な原因とその対処法を詳しく解説します。

原因1: 不良なWindowsアップデートや設定の変更

Windowsのアップデート後に起動が途中で止まることがあります。これは、アップデートが正しく完了していない場合や、一部のファイルが破損している場合に発生します。また、システム設定の変更やレジストリの誤操作も原因となることがあります。

  • 対処法
    • セーフモードで起動する:電源を入れた後、すぐにF8キーを押して「セーフモード」を選択します。セーフモードで起動できる場合は、アップデートの削除や、システム復元を行いましょう。
    • システムの復元:以前の正常な状態に戻すために、「システムの復元」を利用します。これにより、不具合の原因となった設定変更やアップデートを元に戻せます。

原因2: BIOS設定の不具合

BIOS設定が間違っている場合、パソコンは正常に起動できないことがあります。特に、起動ドライブの順序が変更されていたり、誤ってレガシー設定になっている場合に発生しやすいです。

  • 対処法
    • BIOS設定のリセット:パソコンの起動時に「Delete」や「F2」キーを押してBIOS設定画面を開き、「Load Default Settings」や「Load Optimized Defaults」を選んで初期設定にリセットします。
    • 起動ドライブの確認:BIOSで起動ドライブが正しく設定されているか確認します。通常は、システムがインストールされているSSDやHDDが優先されている必要があります。

原因3: 周辺機器の影響

外部デバイス(USBメモリ、外付けHDD、プリンターなど)が起動途中に問題を引き起こすことがあります。これらの周辺機器がパソコンの起動を妨げている可能性があります。

  • 対処法
    • 全ての周辺機器を外す:パソコンに接続されているすべての外部デバイスを取り外してから再起動します。特に、ブートデバイスとして誤認識されるUSBドライブが問題を引き起こしていることが多いです。
    • 順番に接続する:一つずつデバイスを接続しながら再起動し、どのデバイスが問題を引き起こしているか特定します。

原因4: ハードディスクやSSDの不具合

ストレージデバイス(HDDやSSD)が故障している場合、起動プロセスの途中でフリーズすることがあります。特に、ディスクの読み書きエラーが多発していると、Windowsは正しく起動できません。

  • 対処法
    • チェックディスクの実行:セーフモードや回復環境から「コマンドプロンプト」を開き、chkdsk /f /r コマンドを実行して、ディスクのエラーチェックと修復を行います。
    • ストレージの交換:診断ツールでHDDやSSDのエラーが頻繁に発生している場合は、ストレージの交換を検討します。交換後はOSを再インストールして問題が解決するか確認します。

原因5: メモリの不具合

メモリ(RAM)の不具合は、パソコンの起動途中での停止やブルースクリーンの原因になることがあります。メモリが正常に動作していないと、データの読み書きにエラーが発生し、起動が途中で止まることが多いです。

  • 対処法
    • メモリの再装着:メモリをスロットから取り外してから、接触面を清掃して再度取り付けます。
    • メモリの診断ツールの使用:Windowsのメモリ診断ツールやMemtest86+などのツールを使ってメモリのエラーチェックを行います。エラーが検出された場合は、メモリを交換します。

原因6: システムファイルの破損

システムファイルが破損している場合、Windowsは正常に起動できず途中で止まることがあります。ファイルの破損は、強制終了や電源の突然の切断、ウイルス感染などによって引き起こされることが多いです。

  • 対処法
    • システムファイルチェッカー(SFC)の実行:セーフモードまたは回復環境で「コマンドプロンプト」を開き、sfc /scannow コマンドを実行して、破損したシステムファイルを修復します。
    • DISMツールの使用:さらに問題が解決しない場合、DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth コマンドでシステムイメージの修復を試みます。

原因7: グラフィックカードの不具合

起動途中で画面が真っ暗になり、パソコンが進まなくなる場合、グラフィックカードのドライバーやハードウェアの不具合が原因となることがあります。

  • 対処法
    • セーフモードでのドライバ更新:セーフモードで起動し、グラフィックドライバーをアンインストールした後、最新のドライバーを再インストールします。
    • グラフィックカードの取り外し・再装着:デスクトップパソコンの場合、グラフィックカードを一度取り外し、清掃してから再度取り付けます。

原因8: ウイルスやマルウェアの感染

ウイルスやマルウェアの感染によって、システムが正常に起動しない場合もあります。特に、起動時にシステムファイルに干渉するような悪意あるプログラムが存在する場合、起動途中で停止してしまうことがあります。

  • 対処法
    • セーフモードでウイルススキャン:セーフモードで起動し、最新のウイルス対策ソフトでフルスキャンを行います。
    • 感染ファイルの削除または隔離:検出されたウイルスやマルウェアを削除または隔離して、システムをクリーンにします。

パソコンが起動しない・立ち上がらないときの原因と対処法について詳しくはこちら

パソコンが起動途中で止まる場合は、ソフトウェアの問題からハードウェアの故障まで、幅広い原因が考えられます。まずはセーフモードでの起動を試み、基本的な設定やドライバーの問題を確認することが重要です。内部部品やディスクの状態をチェックし、適切な対処を行うことで、多くのトラブルは解決可能です。もし自分で対処できない場合は、パソコンシェルジュに相談し、適切な診断と修理を受けることをお勧めします。

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