本日は、バッテリーの劣化?基板故障?パソコンの電源が落ちるトラブル診断ガイドについて紹介します。
パソコンの電源が突然落ちるトラブルは、バッテリーの劣化や基板の故障など、さまざまな原因が考えられます。使用中に突然電源が落ちると、作業データが失われるだけでなく、ハードウェアにも悪影響を及ぼす可能性があります。本記事では、パソコンの電源が落ちる主な原因と、その診断方法・対策について詳しく解説します。
原因1:バッテリーの劣化(ノートパソコンの場合)
ノートパソコンの電源がバッテリー駆動時に突然落ちる場合、バッテリーの劣化が疑われます。バッテリーの寿命は通常2~3年程度で、劣化すると電力を保持できずに突然シャットダウンすることがあります。
診断方法:
- ACアダプターを接続した状態で使用すると問題なく動作するか?
- バッテリーの充電残量表示が不安定になっていないか?
対策:
- バッテリーの健康状態を「Windows バッテリーレポート」や「Macのシステムレポート」で確認し、劣化している場合は交換を検討しましょう。
原因2:電源ユニットの故障(デスクトップPCの場合)
デスクトップパソコンの場合、電源ユニットの故障が原因で突然電源が落ちることがあります。特に経年劣化や過電流によるダメージが原因となるケースが多いです。
診断方法:
- PCの電源を入れてもランプが点灯しない、もしくは一瞬だけ電源が入るか?
- 異音(ファンが回らない、カチカチという音)がするか?
対策:
- 電源ケーブルを交換してみる。
- 電源ユニットの交換を検討する(特に5年以上使用している場合)。
原因3:基板(マザーボード)の故障
パソコンの電源が落ちる頻度が徐々に増えている場合や、通電はするが起動しない場合は、基板の故障が考えられます。
診断方法:
- 電源を入れた後、すぐに落ちるか?
- マザーボード上のコンデンサに膨らみがないか?
対策:
- マザーボードの修理・交換が必要なため、専門の修理業者に相談する。
原因4:オーバーヒート(熱暴走)
パソコン内部にホコリが溜まり、冷却ファンが正常に動作しないと過熱が発生し、強制的にシャットダウンすることがあります。
診断方法:
- 本体が異常に熱くなっていないか?
- 電源が落ちる前にファンの音が大きくなるか?
対策:
- 内部のホコリを掃除する。
- 冷却ファンやサーマルグリスを交換する。
原因5:メモリやストレージの不具合
メモリやSSD/HDDが故障すると、データの読み書き時にエラーが発生し、強制終了してしまうことがあります。
診断方法:
- ブルースクリーンが頻繁に出るか?
- 特定のソフトウェアを使用中に落ちるか?
対策:
- メモリ診断ツールを使用してエラーをチェックする。
- ストレージの健康状態を確認し、交換を検討する。
修理すべきケースとは?
以下のような症状がある場合は、早めに修理を検討しましょう。
✅ 電源ボタンを押しても反応しない
✅ バッテリーを変えても電源が落ちる
✅ 異音や異臭が発生している
✅ 放熱対策をしてもシャットダウンが頻発する
突然の電源落ちを防ぐためにも、定期的なメンテナンスを行い、早めの対策を心がけましょう。