ハードディスクやSSDが故障した場合のデータ復旧方法

パソコンシェルジュ仙台長町店です。

本日は、ハードディスクやSSDが故障した場合のデータ復旧方法について紹介します。

ハードディスクやSSDの故障は、データに大きな影響を及ぼす可能性があります。故障が発生した場合でも、データを復旧できる可能性はあります。この記事では、ハードディスクやSSDが故障した場合のデータ復旧方法を解説します。

1. 初期対応:焦らず冷静に

まず最初に、故障の兆候を見逃さないことが重要です。パソコンが起動しない、動作が極端に遅くなる、異音がする、ディスクの認識がされないなど、いずれかの症状が出た場合、まずはパソコンの使用を中止してください。無理に使用を続けると、データの上書きや損傷が進んでしまうことがあります。

2. ケーブルや接続端子を確認

最初に確認すべきことは、ケーブルや接続端子が正常であるかどうかです。特に、外付けハードディスクやSSDの場合、接続が不完全であることが原因でディスクが認識されないことがあります。異常があれば、ケーブルを交換したり、異なるUSBポートやSATAポートを試してみましょう。

3. ソフトウェアを使って診断・修復

ソフトウェアを使ってハードディスクやSSDを診断し、修復できる場合もあります。以下のツールを使って、ディスクの状態を確認しましょう。

  • Windowsの場合:Windowsには「チェックディスク」機能が搭載されています。コマンドプロンプトで「chkdsk」コマンドを使用して、ディスクのエラーチェックを行い、修復を試みます。
  • Macの場合:Macでは、「ディスクユーティリティ」を使ってディスクのエラーを検出し、修復を試みることができます。

これらのツールで修復できる場合もありますが、物理的な故障には対応できないことが多いので、効果がない場合は次のステップへ進みます。

4. データ復旧ソフトを使用する

物理的な損傷がない場合、データ復旧ソフトを使用して、失われたデータを復旧することができます。これらのソフトは、誤って削除されたファイルや、フォーマットされたディスクからデータを復元するのに役立ちます。代表的なデータ復旧ソフトには以下のものがあります。

  • Recuva:誤って削除したファイルの復元に特化したソフト。
  • EaseUS Data Recovery Wizard:ユーザーインターフェースが簡単で、使いやすい。
  • R-Studio:より専門的な復旧機能を提供し、高度な復元が可能です。

データ復旧ソフトを使用する際は、必ず異なるドライブに復旧データを保存するようにしましょう。元のドライブに保存すると、既存のデータが上書きされてしまう可能性があります。

5. 専門業者に依頼

ソフトウェアでの復旧がうまくいかない場合や、ハードディスクやSSDに物理的な損傷がある場合は、専門のデータ復旧業者に依頼することを検討しましょう。専門業者は、高度な機器や技術を使って、物理的に壊れたドライブからもデータを取り出すことが可能です。以下のような場合に専門業者の助けが必要です。

  • ハードディスクやSSDから異音がする(カチカチ音や高速回転音など)
  • ディスクが全く認識されない
  • データの消失が重大で、復旧が難しい場合

データ復旧業者には「クリーンルーム」と呼ばれる特別な作業環境が整っており、ディスクを物理的に修復し、データを取り出すことができます。しかし、費用が高額になることがあるため、重要なデータの場合に利用するのが理想です。

6. SSDの特別な注意点

SSDの場合、ハードディスクとは異なり、データの上書きが進むと復旧が難しくなることがあります。SSDは、書き込み回数に制限があり、データ消失のリスクが高いです。万が一、SSDが故障した場合、すぐに専門業者に相談することが推奨されます。

7. 今後のために:定期的なバックアップ

データ復旧はできる場合とできない場合があるため、最も重要なのは定期的にバックアップを取ることです。クラウドサービスや外付けハードディスクを利用して、大切なデータを常にバックアップしておくことで、故障やデータ消失に備えることができます。


まとめ

ハードディスクやSSDが故障した場合でも、適切な手順を踏むことでデータの復旧は可能です。最初にケーブルや接続端子を確認し、ソフトウェアやデータ復旧ツールを使用して復旧を試みましょう。それでも解決しない場合は、専門業者に依頼することが必要です。最も重要なのは、定期的なバックアップを取ることで、万が一の事態に備えることです。

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