データ復元を防ぐ!専門ソフトを使ったパソコンデータの完全消去方法

パソコンシェルジュ茨城出張店です。

本日は、データ復元を防ぐ!専門ソフトを使ったパソコンデータの完全消去方法について紹介します。

パソコンを処分したり売却したりする際、データが他人に復元されてしまうリスクを防ぐために、ただファイルを削除するだけでは不十分です。ゴミ箱から削除したとしても、実際にはデータがディスク上に残っており、専門の復元ソフトを使えば簡単に取り戻せてしまいます。そこで、データを完全に消去するためには、専門のソフトウェアを利用することが重要です。この記事では、データ復元を防ぐために効果的な専門ソフトを使ったパソコンデータの完全消去方法を解説します。

1. データ復元のリスク

通常のデータ削除やフォーマットでは、実際のデータは物理的に削除されず、ファイルシステムの管理情報だけが消去されます。このため、復元ソフトウェアを使えば、表向きには消えたデータを容易に復元できます。特に、機密情報や個人情報が含まれている場合は、データが不正利用されるリスクがあるため、しっかりとした消去対策が必要です。

2. 専門ソフトによるデータ完全消去の仕組み

データを完全に消去するためには、データが記録されていた領域に無意味なデータを上書きする必要があります。これにより、元のデータを復元することが事実上不可能になります。上書き消去は、データを1回だけでなく、複数回行うことでさらに安全性が高まります。例えば、「Gutmann法」や「DoD 5220.22-M」などの標準規格に基づいた消去手法を用いることで、復元の可能性を最小限に抑えられます。

3. 推奨される専門消去ソフトウェア

いくつかの優れたデータ消去ソフトウェアがあります。以下はその代表的なツールです。

  • DBAN(Darik’s Boot and Nuke)
    DBANは無料で使用できる強力なデータ消去ツールです。USBやCDにインストールして使用し、パソコンの全ディスクに対して上書き消去を実行します。Gutmann法など複数の上書き手法を選択でき、信頼性が高い方法でデータを消去できます。ただし、パソコンの全ディスクを対象とするため、部分的なデータ消去には向いていません。
  • Eraser
    Eraserは、Windows向けの無料ツールで、特定のファイルやフォルダ、空き領域を対象に上書き消去ができます。簡単なインターフェースで誰でも使いやすく、スケジュール消去機能も備えているため、定期的なデータ消去も可能です。
  • Blancco Drive Eraser
    Blanccoは、業務用途でも使われる信頼性の高いデータ消去ソフトウェアです。消去作業後に証明書を発行する機能があり、特に企業でのデータ消去に適しています。SSDの消去にも対応しており、幅広いストレージデバイスに対応しています。

4. 消去後の確認方法

データ消去が完了した後、その作業が正しく行われたか確認することも重要です。EraserやBlanccoなど一部のツールは、消去作業後にログファイルや証明書を発行してくれるため、それを確認することで消去が確実に実行されたことを証明できます。また、別のデータ復元ソフトを使って復元できないかテストすることも有効です。

5. 消去前のバックアップ

データ消去を行う前に、必要なデータがあれば必ずバックアップを取ることが重要です。一度完全に消去されたデータは、復元が不可能なため、誤って重要なファイルを消去しないよう注意してください。外付けHDDやクラウドサービスを使って、事前にバックアップを行いましょう。

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パソコン内のデータを完全に消去するためには、専門のデータ消去ソフトを使用することが不可欠です。フォーマットや単なる削除では不十分であり、上書き消去を行うことでデータ復元のリスクを抑えることができます。DBANやEraserなどのソフトを活用し、確実なデータ消去を実行しましょう。

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