本日は、デバイス故障で業務が止まる前に!法人PCの定期点検ポイントについて紹介します。
業務のIT化が進む現代において、PCやノートパソコン、タブレットといったデバイスは、企業の業務遂行に欠かせない重要なツールとなっています。しかし、日々酷使されるこれらの機器は、予期せぬトラブルや故障に見舞われることも少なくありません。実際に、デバイスの突然の不具合によって業務が一時停止し、取引先との信頼を損ねる結果になった企業の事例もあるほどです。
こうした事態を未然に防ぐには、定期的な点検とメンテナンスの習慣化が鍵となります。今回は、法人向けに実施しておきたいPC点検のポイントをご紹介します。
1. ハードウェアの状態確認
PC本体の物理的な破損や異音、熱のこもりなどは、故障の前兆となることがあります。特に注意すべきは以下の点です。
-
ファンの異音:冷却ファンの異音や振動は、ファンの劣化や内部のホコリ詰まりを示している可能性があります。
-
バッテリーの劣化:ノートPCでは、バッテリーの膨張や異常な発熱は大きなリスクとなります。定期的な容量チェックが重要です。
-
ポートの接触不良:USBやHDMIなどの接続ポートが緩くなっている場合、業務に支障をきたす可能性があります。
2. ソフトウェア・OSのアップデート管理
業務PCにおいてセキュリティリスクを最小限に抑えるためには、常に最新の状態を保つことが重要です。
-
Windows UpdateやmacOSの更新を定期的にチェック・実行する。
-
使用している業務ソフトウェアも最新版に保つ。
-
不要なアプリケーションや常駐プログラムを整理して、パフォーマンスを最適化。
特にサポート切れのOSやソフトを使い続けることは、セキュリティの観点からも非常に危険です。
3. ストレージとデータの状態確認
PCの動作が遅い、フリーズするなどの症状は、ストレージの異常が原因であることもあります。
-
SSD/HDDの健康状態をチェック(CrystalDiskInfoなどのツールが便利です)。
-
不要ファイルやキャッシュの削除、ディスクのクリーンアップを定期的に行う。
-
データのバックアップ体制を整備し、万一の故障時にも迅速に復旧できるようにする。
4. ウイルス対策・セキュリティ管理
法人PCでは特に、情報漏洩やサイバー攻撃への備えが欠かせません。
-
ウイルス対策ソフトの導入と、定期スキャンの実行。
-
社内ネットワークに接続するデバイスのアクセス制御とログ管理。
-
不審メールや添付ファイルの開封に対する社員教育の実施も重要です。
5. 定期点検のスケジュール化と担当者の明確化
PC点検を属人的な作業にしてしまうと、抜けや漏れが発生します。以下のような体制を整えることで、安定運用が可能になります。
-
月1回の定期点検スケジュールの設定。
-
チェックリストの作成と、それに基づく実施。
-
点検を行う担当者の明確化と、簡単なマニュアルの整備。
法人PCの故障は、ただのハードウェアトラブルにとどまらず、業務の停滞や信用問題にもつながりかねません。しかし、定期点検の習慣を取り入れることで、多くのリスクを未然に防ぐことができます。
パソコンシェルジュでは、法人向けのデバイス点検・メンテナンスサービスも承っております。大切な業務環境を守るために、プロの視点から定期的なサポートをご検討ください。お気軽にご相談くださいませ。