こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。
パソコンはいろいろな部品で組み立てられており、パソコン本体の中は基盤に配置された細かい部品の数々やケーブルなどでひしめき合っています。もちろんそれぞれの部品には個別の働きがあり、パソコンが動作するのを助けています。
パソコンを使うために、これらの部品の一つひとつを知る必要はありません。基本的に中の部品を自分で取り換えることはないため、普通は本体の中を見ることもないはずです。しかし、パソコンを構成する部品の中には、グラフィックボード(ビデオカード、グラフィックカードとも呼ばれます)のように、知っておくとパソコンの買い替え時に役立つ部品もあります。
グラフィックボードって何?
パソコンに詳しくない人であれば、グラフィックボードという言葉も初めて聞くかもしれません。一体どのような働きをしている部品なのでしょうか。
一言で説明するならば、グラフィックボードとはディスプレイに画像や映像を映すための部品です。ただし、グラフィックボードが搭載されていないパソコンでもディスプレイに画像や映像を映すことは可能です。なぜなら、CPUやマザーボードと呼ばれる部品の中に、直接グラフィックボードが搭載されているため。これを「オンボードグラフィック」と呼びます。オンボードグラフィックは、独立したグラフィックボードに比べると性能が劣ります。
グラフィックボードの種類
画像や映像をきれいに映すための部品であるグラフィックボード。このグラフィックボードには、どのくらいの種類があるのでしょうか。
グラフィックボード自体は多くの会社から販売されていますが、大きく2種類に分けることができます。グラフィックボードの頭脳にあたる部分を「GPU」と呼びますが、このGPUを作っているメーカーは、米国のNVIDIA社と、同じく米国のAMD社の2社しかありません。
NVIDIA社の開発しているGPUは「NVIDIA GeForce(ジーフォース)」です。こちらは現時点で最も広く使われているGPUで、描画スピードの速さが特徴です。グラフィックの表示性能にも定評があり、万人向けのブランドといえます。広く普及しているブランドのため、故障などのトラブルがあったときにも比較的対応してもらいやすいという点も魅力的です。
一方AMD社は、「AMD RADEON(レイディオン/ラディオン)」というブランドのGPUを開発しています。もともと動画の描写能力に優れたGPUとして有名でしたが、最近ではGeForceに追いつかれている状況です。今では、総合的な性能自体はGeForceもRADEONも同程度といったところです。
マルチモニターでも動作がなめらか
家庭ではあまり必要がないかもしれませんが、複数のディスプレイを1台のパソコンにつなげた「マルチモニター」で使用するときにもグラフィックボードが活躍します。
パソコンで作業するときに複数のディスプレイがあれば多くのファイルなどを開いて表示させておくことができてとても便利ですが、つなげるディスプレイが多くなるほどパソコンへの負荷が大きくなります。そのためマルチモニターの場合はパソコンの動作が重くなることがありますが、グラフィックボードを搭載しておけば負荷が大きくなっても動きは変わりません。