本日は、ウイルス感染した?怪しい挙動から始める初期対応と復旧の流れについて紹介します。
普段どおり使っていたパソコンが、突然重くなったり、見覚えのないウィンドウが表示されたり、知らないソフトが勝手に起動したり…。
そんなとき、多くの方が頭をよぎるのが「ウイルスに感染したのでは?」という不安です。実際、ウイルス感染は個人・法人問わず頻発しており、早急な対応が求められます。
今回は、怪しい挙動を見極めるチェックポイントから、初期対応・復旧までの流れをわかりやすくご紹介します。
◆こんな症状は要注意!ウイルス感染のサイン
以下のような挙動が見られた場合、ウイルス感染の可能性があります。
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突然パソコンの動作が重くなる
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見覚えのないソフトやファイルが増えている
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ブラウザのホーム画面や検索エンジンが勝手に変わっている
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謎のポップアップ広告が頻繁に表示される
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メールやSNSから勝手に不審なメッセージが送信されている
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セキュリティソフトが無効化されている、または警告が表示される
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ファイルが開けない、拡張子が変わっている
こうした兆候は、マルウェア、スパイウェア、ランサムウェアなどによる感染の可能性が高く、放置すると個人情報の流出や金銭被害、業務停止など重大なトラブルに発展します。
◆ウイルス感染かも…と思ったらまずやるべき初期対応
感染の疑いがある場合、以下の手順で初動対応を行いましょう。
1. ネットワークから切断する
ウイルスがネット経由で拡散する可能性を防ぐため、Wi-FiやLANを切断します。社内ネットワークに接続している場合は特に早急に実施を。
2. 外部メディアを取り外す
USBや外付けHDD、SDカードなども感染源・感染拡大源になるため、すぐに取り外します。
3. セキュリティソフトでフルスキャン
ウイルス対策ソフトを使って、パソコン全体をフルスキャンしましょう。すでに無効化されている場合は、セーフモードでの起動や、外部メディアからのスキャンが有効です。
4. 不審なソフト・ファイルを削除
スキャン結果に基づき、怪しいファイルやアプリを削除します。完全な削除には再起動が必要な場合もあります。
◆復旧までの流れと注意点
初期対応を終えたら、感染被害の範囲を調査し、必要な復旧作業を行います。
◇1. 被害の範囲を確認する
業務データや個人情報の漏洩があったかどうか、ファイルの暗号化・削除が行われていないかを調査します。特にランサムウェア感染の場合、すべてのデータが人質に取られている可能性があります。
◇2. バックアップからの復元
感染前にバックアップを取っていれば、安全な状態に戻すことが可能です。ただし、バックアップデータ自体が感染していないか、事前にウイルスチェックを行ってから復元しましょう。
◇3. パスワード変更とアカウント確認
ウイルス感染時には、各種アカウントの情報が流出している可能性もあります。メール・クラウド・SNS・ネットバンキングなど、すべてのログイン情報を変更し、不正ログイン履歴がないか確認しましょう。
◆法人PCなら被害はさらに深刻。定期点検と対策を
業務用のパソコンがウイルスに感染すると、社内ネットワークを介して他端末へ拡大し、機密情報の漏洩や業務の全面停止といった深刻な事態を引き起こします。
法人では、以下のような事前対策が重要です。
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定期的なウイルスチェックとパッチ適用
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信頼性の高いセキュリティソフトの導入
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怪しいメールやリンクを開かない社員教育
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万が一の際の復元に備えたバックアップ体制
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定期的なIT資産の点検・見直し
◆感染が不安なら、パソコンシェルジュにお任せください
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被害を最小限に食い止めるには迅速な対応がカギです。トラブルを感じたそのときが、最も早い対処タイミングです。
ご不安な場合は、お気軽にパソコンシェルジュへお問い合わせください。