「USBメモリをフォーマットしますか」とエラーが!

こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。

小型で軽量なUSBメモリは、手軽にデータの受け渡しや持ち運びができる便利なツールです。パソコンのUSBポートに差し込むだけで使える手軽さも魅力ですが、「ポートに挿したとたんにエラーが出てしまい、対処に困った」というケースが発生することがあります。

USBメモリをフォーマットするってどういうこと?

パソコン用語でのフォーマットとは「初期化」を意味します。初期化とは、「機器を工場から出荷したときの状態に戻すこと」です。ユーザーが手に取る前のまっさらな状態になるため、フォーマットすれば内部に保存してあるデータはすべて消えてしまいます。もしも「内部のデータをすべて消去して空き容量を確保したい」というときには、フォーマットするのがもっとも手っ取り早いともいえるでしょう。しかしここで、「フォーマットと保存データの消去はどう違うのか」と疑問に思う人がいるかもしれません。

フォーマットとは、単純にデータを消すために行うわけではなく、USBメモリをはじめとする記憶媒体にファイルシステムを適用し、記憶媒体を使うパソコン向けに再構築するのが目的です。USBメモリなどの記憶媒体は、それ単体では使えません。パソコンなどの機器に接続させることで初めて「データを保存する」という役目を果たします。フォーマットとは、シンプルにいえばパソコンの仕様に合わせてUSBメモリを使えるようにする作業だといえるでしょう。

USBメモリをフォーマットしますか?と出た時の原因と対処法

それまで異常なく使えていたのに、突然「USBメモリをフォーマットしますか?」という表示が出てきたときは、何らかのエラーが発生しているおそれがあります。この時点でフォーマットを承諾してしまうと、内部データの消去が避けられません。

USBメモリの不具合(論理障害)

エラーの原因として考えられるのが「論理障害」です。「ソフトウェア障害」ともいいます。この場合、USBメモリ内部のファイルが破損している、ウイルスによってデータが破壊されているなどの原因が考えられます。パソコンに挿したUSBメモリは、「ハードウェアの安全な取り外し」のコマンドから取り外すことが推奨されていますが、それを無視して無理やり抜いたときに発生しやすい不具合です。特にファイルの書き込み中に抜いてしまうと、高い確率でデータが破損します。

 

USBポートの不具合

パソコン側のUSBポート(USBの差し込み口)に不具合がある可能性もあります。きちんと奥まで差し込まれていないだけのこともありますので、まず一度取り外して差し直したり、別のUSBポートを試したりしてみましょう。また、差し込み口にたまったホコリなどのせいで接触不良を起こしている可能性もあります。USBの差し込み口は形状からホコリがたまりやすく、知らないうちに汚れていることが多いパーツです。この場合はエアダスターや綿棒などで掃除をすると改善することがあります。

ディスク容量に対してデータを保存しすぎている

USBデータに大量のデータを保存していると、負担がかかってトラブルの原因となる可能性があります。最大容量のおよそ80%を超えてデータを保存すると、不具合が起きやすくなるといわれています。

パソコンの不具合

USBメモリではなく、パソコン本体に問題があることも考えられます。この場合は、一度パソコンをシャットダウンしてしばらく放置してから電源を入れ直すなどの手順を踏むと解決することがあります。