ランサムウェアって何?Macのパソコンにも感染するの?

こんにちはパソコンシェルジュ秋葉原店です。

ランサムウェアはマルウェアの1種

「ランサムウェア」(Ransomware)とはマルウェア(Malware)の1種です。マルウェアとは、パソコンそのものやユーザーに不利益を及ぼすプログラムの総称で、Malicious(マリシャス/悪意のある)とSoftware(ソフトウェア)という2つの単語が組み合わさってできた言葉です。開発者の悪意から作られているため、パソコンから情報を抜き取ったり、パソコンを使えなくしたりなど、ユーザーに被害を与えることを目的としているのが大きな特徴だといえるでしょう。

マルウェアのもっとも代表的なものはコンピューターウイルスです。ウイルス対策はもはやパソコンに欠かせないものであり、何の対策もしていないという人は少ないでしょう。対策ソフトなども数多くの種類が広く普及しています。しかし、脅威となるマルウェアはコンピューターウイルスだけではありません。自ら増殖して感染を広げる「ワーム」、安全なものだと見せかけつつ何らかのきっかけで悪意あるプログラムとなる「トロイの木馬」など、さまざまな種類があります。

ランサムウェアは、Windowsを標的にしたものです。そもそもマルウェアはWindows向けのプログラムが圧倒的に多く、Macで大きな問題になることは多くありませんでした。しかし、2016年にはmac OS Xでも初めてランサムウェアが確認され、人ごとでは済まされなくなっています。このときの感染経路は、ファイルのダウンロードやアップロード行うクライアント「Transmission」です。

ここに「ケランジャー」(KeRanger)というランサムウェアが紛れ込んでおり、Macへインストールした3日後に発動し、ファイルを暗号化します。そのうえで身代金を要求してくるのはWindowsを標的としたランサムウェアと同様です。発覚した後に対策が行われており、今は知らずにインストールしてしまう危険性はありませんが、今後も100%感染しないという保証はありません。新たなランサムウェアがいつ登場するか、一般ユーザーが知るすべはないのです。

ランサムウェアに感染してしまったら

ウイルスソフト・専門業者に依頼

ランサムウェアを駆除するには、「セキュリティソフトをインストールする」「専門業者に依頼して駆除してもらう」といった方法があります。ただし、必ずしもすべてのランサムウェアが駆除できるというわけではありません。暗号化されたデータが復号できるかどうかも状況によって異なります。最終的な解決方法はパソコンの初期化ですが、まっさらな状態に戻ってしまうため、データを復旧させることは困難です。

ランサムウェアは恐ろしいプログラム

ランサムウェアはWindowsでもmacでも感染の可能性があるマルウェアであり、感染すればパソコンが使えなくなる、データが見られなくなるなど重大な被害が出ます。予防するためには、セキュリティソフトをインストールするといったシステム的な対策に加え、疑わしいwebサイトやメールを開かないことも大切です。さらに、万が一のときのためにデータのバックアップをこまめにとっておきましょう。